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馬場委員 これは、えらい抽象的にいま
お答えになりましたけれ
ども、実際、
環境庁にはもう案ができ上がっているんじゃないですか。そうして
検討委員会は、この二十三日ぐらいにはきちんと結論を出すというぐあいに私は聞いておるのです。それはともかくとして、私が聞いておるところでは、何かこれは来年度の予算とか、どのくらいの規模をつくるかとか、大体こういう予算でつくろう、その土地分はいま予算にあるわけですから、来年どれだけ予算を要求しようかと、そういうことはきちんとあるはずじゃないですか。私が聞いておるところによると、大体八億円ぐらいの予算でこのセンターをつくろうという計画を立てておられる。これは
一つの病院ぐらいしかないわけです。いま大きい病院をつくったら、初めからつくり始めますと、そのくらいかかりますよ。ところが三木さんが言ったのは、世界的規模のものをつくるというのですよ。そうしてこれは
研究もするし、治療もするし、リハビリもするし、職業訓練もする。まさにあそこに行って、きちんとたった
一つ、これを三木さんは約束してきたんです。それで、これがたった八億円ぐらいという話だったら、
一つの病院にすぎない。うそを言ったということにもなるわけです。だから私が聞いていると、いま、そのくらいの規模しか
考えていないということのようでございますが、それは事実かどうか、三木さんが言った約束を守るかどうか、時間がもう来ましたので、そのことだけを言っておきたい。
それから、もう
一つ三木さんが約束しましたのは、
患者の心を知らずして何をあそこにやったってだめなんです。これはもう皆さん方、御承知のとおりと思うのですよ。だからどんな病院を八億かけてつくったって、
患者の心を知らないようなつくり方をしたって何にもならない。そのために、これをつくる場合には
患者を
検討委員会に入れるという約束を、三木さん現地でしてきている。ところが、いまだかつて
患者を
委員会に入れていない。
意見を聞くと言ったけれ
ども、私の知る限り、まだ
意見も聞いておらない。そうしてもう二十三日には
検討委員会の結論を出そうとしておる、こういうぐあいに私は聞いているのですが、
患者の
意見を聞かないようなつくり方をしたってだめだということを申し上げておきたいと思います。
規模の何億円ぐらいのを
考えておるかということと、
患者の
意見を聞くか聞かないかということに対する答弁をいただきたいと思います。
あと、
認定促進の問題について、これは要望だけ申し上げておきます。時間が来ましたので。
大体いまのままの状態で進んでいきますと、四千人ぐらい
申請者があるのです。県の試算によりますと、毎月八十人、審査をして、結局、処分率を五〇%として、
あと三十人ぐらい
申請者がふえてくるとしますと、
あと二十五年かかると言っているんです。毎月四十人しか審査ができない、処分率を七〇%として、
あと毎月二十人ぐらい
申請者がふえてくるとなりますと、何と
昭和八十二年にならないと審査は終わらない。
あと三十二年間かかる、こういうぐあいに言っている。だから県は、先ほどの問題を起こしたような陳情に来たときにも、審査はもう県の能力を超している、何とか国でしてくれという要望があるのですよ。だから、このことを何としても、審査が
あと三十二年もかかるとか、あるいは二十五年もかかるとか、こういう見通しがあるわけですから、これの
対策を立てなければならないと思いますから、ぜひ審査促進の
対策を立ててもらいたいと思うのです。
それから、審査会と
患者の信頼
関係がいまほとんどない。
患者と審査会の信頼
関係がないから、またおくれるということもあるのですよ。この信頼を回復する方策というのを、いろいろ
患者の要望書なんかも出ているのですから、これをぜひ、
環境庁も県と一緒になって信頼を回復するようなことをやっていただきたいというようなことを申し上げておきたいと思うのです。
それからもう
一つは、
水俣病のランクづけ
委員会というのはパンクしているのですよ。これが再開もできないという状態もございます。
数え上げますと数限りなくあるのですが、私は最後に、長官に
一つだけ
質問をして終わりたいと思いますが、長官は、長官になられてすぐ、ことしの一月ぐらいに現地に行ってみたいと私に答弁されました。その次に私が
質問しましたら、もうちょっと待ってくれと言われました。もう一年たとうとしているのです、現地を見ずして
水俣病を語ることはできない、私はこういうぐあいに思いますが、いつ行かれますか。すぐに行ってください。
それから、これは
委員長にお願いしたいのですけれ
ども、やはり公害の原点の
水俣病の
対策を十分、立て切らずして公害を語ることはできないというぐらいに思いますし、そしていま、たくさんの問題を言いましたけれ
ども、
水俣病の
対策はまさにいまからだというような気もします。これをいまから力を入れてやることが、
日本の公害をなくする原動力にもなると私は思うのです。そういう意味におきまして、たくさんの問題がございますし、私は、この国会の
調査団をぜひ
水俣に早い機会に入れていただきたい、そういうことを、これは
委員長にお願いを申し上げたいと思います。
最後に一言ずつ答弁いただきまして、
質問を終わりたいと思います。