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玉置和郎君
会長ね、金利の問題、それからのあなた方の資本金の問題、それから貸付利息を取って、株を取得して配当金を取って、役員を派遣している、そういった問題。それから地方公共団体をだんだん支配していくパーセンテージが高くなっていく問題、これは地銀だけを例にとっても大変な問題なのです。だから、こういう問題についてはまた後刻やりたいと思います。それから倒産と銀行の問題についても、これも企業倒産がずいぶんあるのです。その問題についてもやはり大蔵
委員会で私はやります。
最後に住宅ローンの問題、あと五分しかありませんから、住宅ローンの問題。ぼくは去年もこの住宅ローンを
中心にしてやったのです。第一勧銀の横田さんには誠実にお答えをいただいて、その後いろいろな対策をやってくれたやに見えます。しかし、それだけでは
国民の願望が達成されていないのですよ。
御
承知のように、五百万円銀行からローンで借りて、仮に一いまこんなものはないのですよ。八・八八とすると二十年返済で毎月四万四千六百一円、内訳が利息三万七千円、これが八三%、元金が七千六百一円、一七%、返済利息と返済元金が同一になるは百四十七カ月かかるのです。実に十二年三カ月で初めてこの元金と利息が一致するという、こういう中で、それだって何とかして住宅ローンを借りてでもささやかながら自分の家を建てたいというのが
国民の願望なのです。ここで横田さんが私に積極的に努力をいたしますと言った。その後、あの
答弁、力強い
答弁にこたえるだけのことをしておるのかどうかということになると、はなはだ心もとないのです。
ここに
資料があります。これは大蔵省が持ってきた
資料だから間違いない。大した伸びじゃないのですよ。伸びも従来の貸出残の中に上積みをされていくのですよ。新規の用といったって本当に知れたものです。金融引き締めの結果、
前川さん、あんたのところはこういう住宅ローンというものに対してもっと積極的に考えてみなさい。
大蔵大臣、ひとつお願いしますよ、住宅ローンというもの。コールマネー一三%、少なくとも住宅のこの貸出残を持っている銀行に対しては、優先的にこの金利を下げていくという、しかしそれは住宅ローンに使っていただくという、こういう方法をやはり考えていくべきだと思うのです。
これはローン利用者というのは結局賃上げを前提に借金してきたのですよ。それから土地が上がるということで借金してきたのです。ところが、賃上げは
福田副
総理のもとで、何とかごしんぼういただくということになっているのだ、いま。ごしんぼういただく。それは
国民全体の経済のためにこの際総
予算もごしんぼういただくということにいまなってきている。その中で、住宅ローンを借りた人
たちがローンを返済するということでいま四苦八苦している。その中に、不況のために首を切られた人もおる。奥さんが内職をして、アルバイトに行って、そのアルバイト先が夜の酒場であったりして、そのために一家離散をした人もある。ローンが返せないということで、もう一カ月ほど前でありましたか、埼玉で自殺をした人もある。それが
国民の声ですよ。
この住宅ローンについて、
日銀に対しても私はお願いしておきますが、思い切って住宅ローンに対するこの金利は一律一三%とせずに、コールマーネーも一三%とせずに考えていくのです。政策令利にするのです。そうして、西ドイツのように三・三%にせよとなんか、私はそんなことは言わない。また
アメリカのように四・五二%にせよと言わない。少なくとも、
日本住宅金融公庫、五・八ですよ。それなのに
日本住宅金融公庫が窓をあけたら、ドアをあけたら途端にこれは皆殺到するのです。その現状を横目で見ながら一体都銀が何を考えているのか、
日銀が何を考えているのか、
政治家は一体何を考えているのか、大蔵省は何を考えているのかということになる。
結局、つまるところは、私は結論を
大蔵大臣に言います。副
総理に言います。これはね、
政治不在なのです。与党、野党を含めて
国会議員の責任です、これは。われわれの努力の足らないところなのです。それを強く反省をしているのです。それだけに、どうかこの住宅ローンについては、
国民の本当に願望なのです、ひとつ借りやすいように。一番最初、金融引き締めになったら犠牲になっておるのは住宅ローンを欲しい人
たちですよ。そうしてあなた
たちの店頭から「住宅ローンのために」というパンフレットが全部消えちゃったのです。いつごろ消えたかというのを私言いましょうか。一律にさあっと消えちゃった、都銀から。間違っているのです。
政治不在です。もうこれはあなたに答えてもらわなくともいい。
日銀副
総裁、あなたこれに対してどう考えるか、ちょっと伺いたい。時間がないから簡単に。これを考えるのか考えないのか。頭取、あなたも、考えるのか考えないのか、それをちょっと答えてください。