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佐々木静子君 いまの後の御答弁いただいた件ですけれ
ども、
方法がある、またそのようにやっていらっしゃるということも現実に行われていると思うのですけれ
ども、やはりこれら全部を通じて思うことは、
収容されている人の身になってもう少し血の通った行政をしていただきたい。私もたまたま弁護人としてタッチした場合でも、未決の人の場合に、非常に体が悪いからと勾留の執行停止を何度もお願いしている。これは
矯正の方へお願いするのじゃなくて
検察庁の方にお願いしているわけですけれ
ども、そういうときになかなか、まだ何とかなるまだ何とかなるというふうな拘置所側の御返答で、もういよいよ死にそうだということになってから、これがいよいよ勾留執行停止にしなければならないという拘置所側の御回答で、
検察庁の方が執行停止にする。私もたまたまそういう被疑者の弁護を担当しているときなんかでも、早くから言っているのになかなか出していただけなくて、もういまにも死ぬという
状態で外へ出される。私も迎えに行って無理やりに車に乗せて病院の手配だけしたけれ
ども、救急車は間に合わないわ、その中で死ぬんじゃないかということで大変に心配したことがありますが、そこでは死ななくて後で亡くなったのですけれ
ども、もう少し本当のお役所サイドだけじゃなくて、被疑者といったってむろん無罪の推定を受けているし、仮りに有罪であったところで、人権においてはこれは何ら変わりないわけでございますから、もっとやはり人権を尊重する姿勢で取り組んでいただきたい。
特に、国の強制力で
本人の意思に反して
収容しているわけなんですから、これは普通の人の
医療もいま大変に困難ですけれ
ども、それとまた次元が違うのじゃないか。これはもう絶対的に国の責任で不当にその生命を失うことがないように、健康を損なうことがないように、これは万全の御配慮をしていただいて配慮がし過ぎたということには絶対にならないのではないかというふうに思うわけでございまして、今度のたまたまここで問題になっております
千葉刑務所の問題一つを取り上げましても、さらにもっと血の通った行政をお願いしたいということをここに申し述べておきたいと思うわけです。
それからこの
泉水博さんのことも、これは事故が起こりましてから間もなくの時点で実は泉水氏の親族の方などともお目にかかったわけなんです。お訪ねいただいて、実はこういうことなんだということを私お聞きしたわけなんです。いま
捜査中だという
お話であり、また新聞報道その他によりましてもいま被疑事実として
検察庁の方で調べていらっしゃるということでありましたので、それでは弁護人を
選任される
権利があるから、御
本人に連絡して弁護人を
選任して、その弁護人から
事情を聞くようにした方が私の方も
事情がよくわかるからということを申して、間接的に弁護人をつけることをお勧めした。また親族の方も来られたので、御
本人と連絡がとりにくければ親族が弁護人を
選任することもできるからという話もし、その親族の方が
本人にそのことで相談にも行かれた。しかし、
本人からはいまだに弁護人
選任の申し出がないし、また
本人を訪ねていった親族の方の話でも、
本人に会えなかった。これは
刑務所側の
お話によると、
本人である
泉水博が会いたがらなかったという
お話なんですが、いまだ親族との連絡はとれておらない。
そういうことで、
事件が起こってから一月以上たっている。
起訴されている段階になって、早くに、もういまから一月ほど前に弁護人の話が出ているにもかかわらず弁護人の
選任にも至っておらないということは、これはいろいろな
事情があると思うのですけれ
ども、
本人が
刑務所という厚い壁の中にいる
現状においては、これはどういうわけで弁護人をつけるわけにいかないのだろうかということについてやはり関係している者は疑義を持たざるを得ないわけなんです。その
あたりは一体、
本人の本当の真意というもの、あるいは親族が訪ねていっても
本人に会えない、弁護人
選任のことについて親族が
本人に会いに行っても面会できない。これはしたがらないということですけれ
ども、その
あたりの真相について非常に合点のいかないところがあるわけですね。これは
刑務所当局とすると、どのように
本人の意思なり、あるいは意思に反して行政の必要からそのようにしていられるのか、よくわかりませんけれ
ども、その
あたりの御見解をお聞きしたいと思うわけです。