○上田哲君 関連。
それはあなた、
国会審議にならないですよ。私は、
内容の問題に入ることをひとまずおいて、
国会が何を審議しなければならないかという
立場で、委員会審議のあり方として反省を求めなければならない。これはぜひひとつ大臣からもお答えいただかなければ、こんなことでは議論になりませんよ。
たとえば一国、独立国には領海があります。この領海内にこれこれの船が入ってきた場合にはA国とB国の
関係というのはどういうことになり得るのかということを議論することがなければ、外交問題あるいは防衛問題などについては議論が存在しないじゃありませんか。そういう一般的想定の問題についてもわれわれは十分に議論することが、たとえば一般的にも、また特殊的にこの
内閣委員会にゆだねられている主務業務ですよ。いまここに具体的に電話番号まで指摘して、そういうことがあり得るのだと。これは調べなければあるかないかということは断定し得ないと言うことは、待っていましょうと言っている。無理は言っていないんですよ。しかし、少なくともまたコザという場所、
沖繩という島、そして長い間の占領
関係ということになるならば、急にきのう、おとといやったことではなくて、まあたとえば後遺症としてもそういうものがあるのかもしれないということも考えられるだろうから、悪かったら撤去すればいいとか、適当な外交的処置をとればいいということになるだけだから、そこを何も
責任追及しようとか何とかというところまで言っての話ではない。あり得ることだろうと、
沖繩にはいろいろなことがあるだろう、そういうことの
一つであるならば、処理の仕方はおのずからまた常識的な
範囲に入ると思うんです。しかし、少なくとも外国の駐留軍から、わが国の当然主権の
範囲である警察署の中にホットラインが引かれているということになれば、これは外交的にはどう考えなければならないのか、
地位協定の何条に照らしてどういう疑義が生ずるのか、またこれは全く生じないのか、少なくとも
日本国政府を代表する
国務大臣として、長官もきわめて政治的な常識において、このことが妥当なことであるかぐあいが悪いことであるかは言えるはずです。この判断がなかったら閣列に参ずることができぬでしょう。そういう判断をもとにして、あとは具体的な各省庁から出ている、特に
外務省等々から専門的な知識に基づく見解が示されて、したがってその観点から
調査をし、ぐあいが悪いことがあったらこのように処置をしようという議論がなかったら、委員会の審議というのは成り立たないじゃないですか。調べてみなければわかりませんから、それまでは何とも言えませんなんということが議論になりますか。どろぼうをつかまえるかつかまえないかという話をしているのではないんです。当然われわれにゆだねられている
内閣委員会の主務
審査業務としてもこの問題は該当するのだし、ことさらに、いま
許可、認可問題の
範囲にも触れながらこの
質疑をしているわけですから、さて実際にそれがあった場合にはどうするかということは別問題です。これはぜひ、当然これは
責任者が
見えておるんですから、
外務省当局としては外交
関係において、
日本の主権の
範囲の問題として、これについてきちっとした解明をいただきたいし、その上に立って
国務大臣としての
行政管理庁長官からの御判断もいただかなければならぬ。そういう中で、決して無理を言っているわけではないので、事実
関係は後に調べなさいと言っているんですよ。これはもう先ほど来三点についての指摘についての御
答弁も、私はまあ
質問者から御
質問があるだろうと思うから深くは入りませんけれ
ども、少なくとも十カ月前にここで
質疑を行って宿題となっている問題は、
関係方面とよく
調査してという言葉にはなりませんよ。そういう言葉を使いたければ、十カ月間はこの問題を放置しておりましたのでということがしっかり出されなければならぬ。これは別問題の話です。そういうところはめりはりをつけていただきませんと、
国会審議は円滑に進みませんよ。まじめにやろうとしているこの審議なんだから、その辺のところはぐるぐるぐるぐるわけのわからぬ
答弁ではなくて、私たちも一生懸命審議にきょうはもう積極的に前向きに参加しているんだから、こんなことを二回も三回も言わさないような形で実質的な審議を進めていただくように強く要望します。
もう一遍繰り返しますが、先ほどの問題は外交
関係、
日本の主権の存在の問題として明確な解釈をまず示していただきたい。