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藤原房雄君 さっき申しましたように、三日前に売買されているんですよ。それは
最初来て、候補地に上がったけれ
ども、やはり狭いからだめだということで、ほかを探したのかもしれません。しかし、こういう土地があるということは全然知らなかったわけでもありませんし、山木さんと全然一面識だったわけでもございませんし、そりゃまあ
部長さんが直接担当したわけじゃないから、
一生懸命
答弁なさっているけれ
ども、地元では同じ町内にいて顔を合わせている仲間ですし、そういう動きなんというのはわかるわけですね。
三日前に買ったものを結局買うことにしたという、こういうんですけれ
ども、この国会のこういう雰囲気の中で、もっともらしい
答弁なさいますと何もなく聞こえるかもしれませんけれ
ども、町の中で、今度
郵便局がどこにできるらしいと、そういう話が入りますと、じゃここにどうしよう、ああしよう、いろんな人たちが動き出す。そこにはいい人も悪い人もいろいろあるでしょう、役所の仕事だからひとつもうけてやろうという方もいるかもしれない。それはだれがどうだということを私は言いませんけれ
ども、そういう動きが出てくるのはこれ当然でしょう。そしてぐずぐずといいますか、あちこちしているうちに、やっぱりあそこにしようと思って行ったら、実は三日前に買われておった。大体、鈴建さんがあそこの土地を買うなんということもわかるはずだし、また鈴建工業も山木さんの土地を
郵政省がやっぱり欲しがっているんじゃないかということについてもこれは薄々感じているわけでもありますし、
そこらあたりは、ここで全然現地の感覚を抜いて書面上でどうだこうだと
答弁するのとは違って、こういうことは本来は話もあるわけだし、わかるわけだし、何もこういう鈴建工業という地主でもない人がひょこっと入ってきて、そしてたった三日違いで、また買いみたいなそんな形をとらなきゃならないということは、これはどう考えたって不自然なことだし、これはどう見ても正常な姿でないと、こう言わざるを得ないんじゃないでしょうか。
しかも、ここで問題なのは、土地のこともございますし、このいきさつのこともあるし、日にちが三日違いで云々ということもございますが、もう
一つ問題があるんですが、これは山木さんが鈴建さんに買収されたのは四十八年の十二月十七日。ここに国土庁の資料があるんですけれ
ども、この資料によりますと四十九年一月一日、このときの公示価格が、この同じ地域の一平方メートル当たり四万五千三百円、三・三平方メートル当たり十五万という国土庁の、ちゃんとこれは国土庁からもらったんですから間違いありません。見せてもいいですけれ
ども、信用してください。坪、
先ほどお話しありましたように、二十五万でしょう、三・三平方メートル当たり十万円も高く買った、わずか三日違いで、こういうことになるんですよ。
これは四十八年の十二月暮れですから、
物価が上がったといっても、わずか三日か四日の違いで坪でこんな十万も上がるわけはございません。国土庁のこの公示価格で、それに少し日にちもまあ二十日ばかり、二週間か三週間ずれがある。また、その地面、こういう条件をいろいろ考えてみましても、それを勘案いたしましても、これはもう本当に
納得しかねる。こういうことをよくお調べになってお買いになったのかどうか。
結局、交換契約が成立して、ちゃんとできたのが四十九年三月十三日でしょう。それまでの間、これはきちっと成立したのが四十九年の三月十三日ですから、一月一日の国土庁の公示価格ですから、買収のいろいろな契約が十二月十七日ですけれ
ども、それにしても三・三平方メートル当たり十万円も違うという、こういう高いものを買わされた。まあ
部長どうだなんと言うと、それはかくかくしかじかでと言うかもしれませんけれ
ども、現場の――現場といいますか、あなたは
報告を受けた
立場であって、実際取り扱う当事者ではございませんからね。これは総額にいたしますと、
先ほど申し上げましたように、大体一坪で十万、五百坪ということですから五千万円高いものをわずかの日にちの間に買わされたということになるんです。
場所も、
先ほどお話しありましたように、いま考えてみても、一生懸命努力したけれ
ども意に沿わない、そういうような感じのところであった。また手続の上から言いましても、いろんな規程があるにもかかわらず、どうもすっきりしない形であった。それも買収してわずか三日のことですから、もう少し時間を置いてその状況なり何なり把握すればいいので、あわててこういうことをしなけりゃならないときでもなかったと思いますが、じかも国土庁の公示価格、これと比べましても坪当たり十万も違って、結局は五千万円からも高いものを買わされた。まあ
一つの
郵便局、小名浜の
郵便局が手狭になったので新しいものにかえようという、これだけで東北の一都市の
郵便局を設置するのにこういうことをやっていたんでは、これはもう
郵政省何ほお金があったってとてもかないませんわ。
自分で出す金じゃないでしょう。普通の
企業だったらもう大変だし、こんなこともできるわけがありませんし、担当の
方々も一生懸命努力したのでありましょうけれ
ども、しかし、どう見ても
郵政省から話があって、そして話が進む間にそこに不純ないろんな
関係が出てきて、そして当然もっと安く買われるものが、役所的な仕事というか、そこに入った人のためか非常に高いものを買わされて、こういう結果に、地域もさることながら、こういう結果になった
こんなのじゃ、私
ども、
郵便料金値上げだなんと言ったって、一体、
企業としてどれだけの努力をしておるのか。こういうのが身近にございますと、とても、もう少ししっかりしてもらわなきゃいかぬという、こういう気持ちに駆られるのは当然じゃないでしょうか。
一つは、こういう文書でルールは一応つくっているようでありますけれ
ども、やはりルールはルールとしまして、もう少しチェックをする機関というものをきちっとしなきゃいかぬと思いますし、どうしても役所の仕事というのは、指の間から水が漏れるように、そんなことが起きやすい、そういうことに対するきちっとしたチェックもなきゃいかぬ、こう思うんですけれ
ども、
大臣、これどうですか、こんなことは絶対に許されないと思うんですけれ
ども。