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佐藤隆君
国土庁からも答えていただきたいんですけれ
ども、これは具体的なことをいま
建設省から話がありましたから、それから
林野庁も来ていただいておりますけれ
ども、時間がございませんので、大体これに類するいま
建設省から
答弁のあったような
考え方でひとつ取り運んでいただくということで
理解をいたしておきたいと思います。
そこで、いま
河川局長おっしゃるように、私
どもも聞き及んでいるところでは、百年
統計、三十年
統計、そういうものがあって、そういう
統計上からいけばこの
地域はこの
程度危ないんですよとか、あるいは学説によればこうですよとか言うことができるわけです。そういうことができるんでありますから、ひとつ
——これをしかしぴしゃり
指定をしますと、
災害が起きなかった場合また反発を受けると、こういう事由も
国民大衆の中にはあるわけでありますから、そういう
意味で国の
行政責任としてなかなかむずかしいところだろうと思います。それはよくわかります。そこで、私がこの間から申し上げているのは、たとえば誘導指標的な
危険区域の
設定、こういう前提で考えますとこういう危険さがありますよと、こういうことで、やっぱりそれは
早目にそのことに、そういう
やり方にすれば
国民がその
発表に対する
反応をそれほど神経質に考えなくても
発表できるのではないか、私はそう思うんです。そういう
意味で、ひとつなるべく
早目にそういうモデルケース的なあるいは誘導指標的なそういうものを
発表をしていただきたい、こう思います。特に私がなぜ急くかというと、今度
新々治水五カ年
計画になりますか、新
治水五カ年
計画はいよいよ来年度が
最終年、これがまだ三分の一未達成である、こういうことなんですから
新々治水五カ年
計画を本来であれば考えなければいけない時期であります。しかしその
治水計画の中を十分今度は
検討して、急を要するものとそうでないものとやっぱりある
程度の線の引き方もできるはずだと思います。私は最近聞き.及んでおりますところでは、たとえば
河川局においては、多
目的ダムの
財源をどうするとか、大
河川の
改修財源をどうするとか、大きな
財源の方にやっぱり
議論が向きやすいんですね。そうして
中小河川はどうだ、沢はどうだ、
砂防ダムはどうだ、地すべりはどうだ、急傾斜地はどうだという方の比較的金目は小さい、細かいたくさんあるものについてはどうも事務的な
議論の対象になりにくいという従来からの慣行があるようであります。
道路局においてもそうなんです。まあ私はきょう
地震の問題、触れませんけれ
ども、
地震になった場合の
避難誘導道路をどうするのかという問題、こういう問題もあります。ところが
高速道路だとかそういうところへやっぱり
議論が進んでいる、その
財源をどうする。そういうことよりも
災害対策に関連をする
共同溝というものをどうする、
道路の下を掘る
共同溝というものをどうする。
そういうじみちな
災害対策にかかわる
議論がおくれているわけなんです。でありますので、私が急いでこういう
防止事業にかかわる
地域というものをひとつ
発表していただきたいという理由もそういう実態から実は申し上げているわけであります。そういうことでひとつ私はあまり時間を区切るのはぎすぎすした
議論になりますからいかがかと思いますけれ
ども、
延長国会がどうなるかは別として、どうでしょう、一カ月ぐらいのうちに、もうあと八月末の
予算要求時まではわずかでありますし、それまで待つといっても
議論ができませんので、向こう一カ月ぐらいのうちに、少なくとも六月末ぐらいまでのうちにひとつ何らかのものを御提示いただけないでしょうか。もちろん
国会審議の正式な場を通じてであってもそうでなくてもそれはお任せをいたします。しかし少なくともこうしたことに
議論を持っている、
関心を持っている私
どもにそういう御
相談を、具体的な、こんなことでいけばこうなるんだというようなことを六月末ぐらいまでを
めどとしてひとつお聞かせをいただきたい。こう思うんですが、しかしそうなりますと
国土庁でいろいろまたその采配を振らなきゃいかぬと思いますが、
国土庁におかれてその
程度の
めどはつけてもらわないと、私もせっかく
たたき台を出した
意味が薄れてまいりますので、どうかひとつ
建設省がかつて
道路公債を
財源として
日本国じゅうの
道路というものを見直す、考え直すという
考え方を持たれたことがある。しかしこれはつぶされてしまいましたけれ
ども、そのときの情熱をひとつ
建設省から持ってもらいたい、こう思うのです。どうでしょうか、その
めどについて。これは
国土庁というよりもやっぱり
建設省から聞いておきますか。
国土庁を窓口として答えていただけますか。
建設省と
相談をして六月中にはひとつ何とかそういうようなものを明示をするようなことをひとつ考えてみたいと思います
——言えないかなあ。ちょっと言ってみて下さい。