○峯山
昭範君
大臣から大体締めくくり的な御答弁ございましたので私もこれ以上やりたくはないんですけれ
ども、もう一点だけ、実は文部省当局がお見えになっておりますので、文部省
関係のことをちょっと確認をしておきたいと思うのです。
先般も私養護学校へ参りまして、これはある養護学校ですけれ
ども、高等部のことしの卒業生が全部で十五名いるのです。それで十五名のうち四名が
一般社会に出て働く、ところがあとの十一名の方はとてもじゃないけれ
ども就職はできない、そうすると
一般社会に出て働くこともできないということになるわけです。それで、そういう
人たちは、どうしたらいいのかというのが非常に重要な問題なんです。それで、そういう
方々はとにかく大学へ行きたいという
希望が非常に強いわけですね。そういう点から
考えてみますと、私はこれはまず大学に入学するというその門戸が非常にいま閉ざされた感じなんです。それで、これは
労働省にも
関係がございますが、要するにこういうふうな
人たちがいわゆる自分
自身の身の回りの世話ができないということがあるわけですね。そういうことも含めまして、こういうような
人たちを何とか
希望の大学へ行けるようにしてもらいたいというのがまず一つです。
それから続けて申し上げますと、もう一点は、養護学校のいわゆる教師の問題です。それで、これは非常に私は基本的には憲法上のいろいろな問題も、あるいは学校教育法の問題についてもいろいろ議論したいんですけれ
ども、もう大垣から先ほど話がございましたのでこれ以上はやめますけれ
ども、学校教育法の第七十五条あるいは二十三条ですか、に基づくそれぞれ身体障害者あるいは特殊学級の問題等もありますんです。ありますんですが、基本的に申し上げますと、要するに諸外国と同じように、できたら私はいま養護学校と
一般の学校とが余りにも区別されているというのが
一つ、何とか一体化した方がいいんじゃないかという
考え方がある。この点がまず一つ。
それからもう一点は、学校の
先生になる場合、
いわゆる身体障害者を扱いなれてないということです、
一般の
先生が。そのために身体障害者を見ると一遍に恐れてしまう。そのために私は
考えてみますと、何とかこの身体障害者のいわゆる指導、教育ですね、これはどの
先生もできると、いわゆる身体障害者の
皆さんのいわゆるお世話なり指導なり教育ができると、こういうふうに現在のたとえば小中学校、高校の
先生方ができるようにならなければいけないというのがもう地元の現地の
先生方の熱烈な
希望でございまして、当然、こういうことはいままで何回も議論されて古くて新しい問題であろうと私は思いますけれ
ども、これはこういうふうな問題をぜひとも、たとえば
先生になるためには、そういう身体障害者なり、そういうところで実際に実習を受ける、それもただ一カ月、二カ月というのじゃなくて一年なり二年なりの実習を受ける、それで初めて一人前の
先生になれると、このくらいの私はあれが必要なんじゃないか。とにかくたとえば体の悪い人が
一般の学級に入ってくると恐れてしまってどう処置したらいいかわからないというのじゃもう非常に困るわけです。そういうふうな意味でのいわゆる特殊学級あるいは特殊教育あるいはこういう実態を把握されて、いわゆる文部省としても隔離教育じゃなくて一体化した教育と、こういうようなのをやっていただいたらどうかなということをもう私はしみじみと感じながら帰ったわけですけれ
ども、この点についての御所見をお伺いしておきたいと思います。