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喜屋武眞榮君 時間が刻々迫りますので、次は続けて二、三の質問を申し上げまして、それぞれの関係官から御回答願いたいと思います。
その前に、ひとつぜひこの機会に申し上げておきたいことがございますので、私先ほど対米低姿勢と強くあえて申し上げましたのは、
一体、日本の官僚でありながらどこの立場に立っておるのか、どこの官僚であるかわからないといったような、国会の場を通じて、あるいは訴えの場を通じて、時にあるわけなんですね。人間だれでも誤りはある。しかし、不用意の中に語る言葉に真実があると私は思うんです。そういったまあ一、二の例で、たとえば少女暴行事件をめぐって、もう
沖繩の
新聞は一日として愉快な記事はなかなか見つかりませんが、私はこの「人間社会で犯罪はつきもの 少々の犠牲は」云々と、名指しは控えたいと思います。「やむを得ない事件」、こういう見出しで
新聞に出ている。非常識です。これは記者の少しオーバーじゃないかと思って、私も
新聞記者のオーバーじゃないかと思って、まさかと思ってその記録を、四月二十四日の外務
委員会における記録を念のためにと探ってみたんです。そしたらやっぱりこうあるんですよ。結論だけ申し上げます。「駐留軍というものがおる以上、若干のそういう不祥な事件が起こることは当然であるわけでございます。」、こういう答弁をぬけぬけと公の席上で言っておるというこの感覚ですね。私はもう不思議でならない。こういった、例を挙げればまだ出てまいりますが、控えたいと思いますが、こういうことを強く
指摘いたしまして、失礼ですけれ
ども、強く厳しく反省を促したいと思います。
沖繩では、
本土では考えられないほどです。この記事を見てください。この怒りが「
沖繩弁護士会
米兵犯罪にも抗議」、弁護士の立場から、法的立場からもうこれ許せないということで、弁護士団がたすきをかけて市中をデモしておりますよ、弁護士の
方々が。
労働者の大衆ならばいざ知らず、法の番人の弁護士がこうしてデモをして、これが
沖繩の実情です。なぜ私が
沖繩は軍事優先政策ですか、民事優先ですかと、こう問いを投げる背景がよくおわかりであると思います。またそうでなければいけないと思います。
一つは、簡単に
開発庁長官に、先ほど来
海洋博の問題が出ましたが、一つ気になりますことは、次の機会に詳しくは聞きますが、成功はもちろん、跡地利用の策定は開会までにできなければいけないということを主張しておられた。そのことが現段階でどう考えておられるか。
次には、先日
沖繩に集中豪雨があったわけです。まだあれ以来私帰っておりませんが、
新聞を通じてしか見ておりませんが、その被害を見ますと、がけ崩れがある、高速道路の亀裂がある、いわゆる
海洋博道路ですね、国体道路の陥没がある、浸水騒ぎがいっぱいある、こういうことですが、この
海洋博に
影響がないかどうか。
それから一先ほどのごあいさつで長官のお言葉に、
大阪万博の苦い体験のないようにというごあいさつがありましたが、その苦い体験の失敗を再び繰り返さないという意味だったかと察しますが、この点簡単にお答え願いたい。
次に、
労働省に簡単にぜひお尋ねしたい。
沖繩の
労働者と失業の問題、生存権の主張にまで
発展しておる。この深刻な二万一千人の
失業者です。率から言うと五・二%、五%以上になるとその社会はいわゆる不安な社会、不安定な社会、困難になるということも聞かされております。そういう最悪の
状態になっておる。そこで全国が二・一%ですからまさに二倍以上ですが、非常に高い数値を示しておるが、その
原因をどう考えるか。その
失業対策をどのように考えているか。この問いに対して簡単で結構ですから、詳しくはまたいつかお尋ねいたします。
次に、
沖繩の土地利用
計画の策定について、これは
開発庁長官、国土庁になるかと思いますが、長官にお尋ねしますが、軍用地を
計画の中に入れるというのが県の案であったと思いますが、この策定と軍用
基地を外すか外さぬかという問題ですね、この点どう考えておられるか、お尋ねいたしたい。
次に、せっかくおいでいただいておりますのでごく簡単に教育問題をお尋ねいたしたいと思います。この前私質問主意書で回答を願ったんですが、その中に、一つは、現在の共済制度が社会保障制度の一環として行われているのであって、僻地勤務年数を加算するように年金上の勤務年数を改めることについては、他に例もなく御趣旨に沿いかねるということですが、これ福祉課になりますかね、私があえてこれを問いましたのは、本当に文部省が日本の教育を、僻地の教育を愛するならば、そして
振興を思うならば、法改正してでも実現すべきであるという意図から私は問うたんです。他に例がないということは、これは勘違いでありまして、戦前も僻地勤務はその加算があったんですよ。戦前もあったんですよ、たとえば五年勤務すれば八年だとか十年勤務すれば十五年と。戦前さえもあったのに戦後はない、こういうこと。
二番目に、
沖繩における学校給食の無償給与の延長の
措置について、あの救済的援助に関する特別
措置の取り扱いとの関連において慎重に検討したいと、こう言っておるが、この特別
措置、具体的に
内容を示してもらいたい。
それから私立高校の
振興について、その予算の裏づけをわかっておりましたら発表してもらいたい。
以上申し上げまして、私の質問終わりたいと思います。