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沖本分科員 大出さん、退席されたのですが、
大出さんの発言の中に、おれは関東生まれだから物わかりがいいのだ
——そのほかは皆物わかりか悪いみたいに聞こえるのですが、私は関西で、非常に物わかりの悪いお話をするかもわかりませんが、毎年やっているので総裁もよく御存じだと思うのです。大阪の城東貨物線のいわゆる外環状線の
建設促進についてということになるわけです。
これはもとから繰り返しますけれ
ども、この問題はもう二十年以上にわたって地元は運動を続けているわけですね。その点はよく御
承知だと思うわけです。言うなれば、やる気があるようなかっこうで立体交差のところを一部は高架になさったわけです。それで少し
調査費もおつけになったということで、地元から見てみますとまるでヘビの生殺しみたいな状態になるわけですね。それで最近は
人口の過密化という問題から、首都の移転なり何なりというような立体的な
人口の分散ということでもいろいろ研究され、検討されて議論が起きておるということになってきておるわけですね。それでいままで延びてきたということは、第三次長期
計画が
赤字になったためにやり直しだということから延びてしまったということになるわけであり、大阪の自治体から大阪の住民全体が万博に間に合わしてほしいということが初めの念願だったわけです。それを目標に一生懸命陳情もし、いろいろなところへ交渉もやり、来たわけですけれ
ども、だんだんと第三次長期
計画が御破算になってしまったということで振り出しに戻ってまたやってきているわけですけれ
ども、それにいたしましてもこの
計画に従って地元の自治体がすでに多額の
国鉄債を買わされているわけですね。そして長い間、実現してほしいから住民から納める税金の中から
国鉄債を買って、毎年のように大ぜいの人が
東京へ集まり、周辺
都市の市長が全部集まって、大阪府からもいろいろな運動も起こしていき、現在まで来ている。こういう努力というものは、ずいぶんの労力も使い費用も使って現在までずっと実現してほしいということで努力を続けてきておるという点を考えていただかなければならないのじゃないか、こういうふうに考えるわけです。ですから、ただいたずらに、
国鉄の財政が非常に窮迫してしまって何度も何度も
国鉄の再建
計画を手直ししていかなければならない、こういう
段階でほったらかされたのではどうにもならないということになるわけです。そして大阪の各
関係のある市長さんとか人たちが見ている目は、首都圏に入るところの総武線は政治的な配慮と言えるのか何か、また将来の発展
計画なんかも中へ含めながら総武線をおやりになったということになっているわけです。ところが大阪の外環状線というのはたちまち困った問題を突きつけられて、大阪の
人口のドーナツ現象ということが起きて、それで
交通の面においても城東貨物線が
交通停滞の大きなネックになってきているという問題になってくるわけですね。そういう点もお考えになっていただく。
東京の場合は、いろいろな面で大阪との
関係が違ってきている。おまけに
国鉄の方は関西支社を引き揚げてしまって、そして関西の言い分は全然通らないような状態にまで
国鉄の方は
内容を変えてしまっているということで、関西の人から見てみれば、全く
国鉄に踏んだりけったりの目に遭わされて、それでもなおかつ希望を託しながら毎年のように陳情している。こういうことはあり得ないということになりますし、それから
地方財政が非常に逼迫してきているというような
事情の中にあるわけですから、ただ住民の税金を集めて、その中から
国鉄債を買わされて、それをやりっ放されておるということは、住民に対して言いわけもきかないというような
事情にあるわけです。こういう点を考えていただくと、このままずるずる引っ張っていただくということは重大な問題が起きてくると言わざるを得ないわけです。
わが党からも、この問題で質問したいという人が何人もおるわけなんです。それを私一人に集約をして、ここへ出てお伺いしているわけですから、ただ私が
分科会で思いつきでこういうことを皆さんにお伺いしているということではないんだということも御
承知いただきたいわけですね。
昨年は
調査費をおつけになったということで、多少は何とかなるのかなあという疑心暗鬼の中で皆おるわけですね。そういう話の中で、またこういう財政が逼迫している中だから、また応分のことをなんてよくおっしゃるわけですね。そういうことであっては困るわけです。ですから青写真を示していただいて、そして現地の市長会なりが十分住民に
説明ができる
内容の
計画をお示しになっていただかなければ、大きな問題になってくると思います。その辺をお考えになって、現時点の問題と将来に向かってのお答えをしていただきたいと思います。