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助川参考人 ただいまのお尋ねに手短に
お答えをいたします。
仰せのとおりでございまして、まず総会がございました。この総会の席上におきましては、これは私ども自治体におります者は、住民保護の観点から、特に環境庁の事務当局の
方々には、NO2、一酸化窒素の環境
基準の達成と今回の規制値の——われわれ後退と考えておるわけでごさいますが、これの関係をどのように考えておられるか、住民の健康と環境の保全というようなことがこのようなことで確保できるものであろうかというふうな点についてのお尋ねを総会の席上で冒頭に申し上げたわけでございます。
〔湊
委員長代理退席、
委員長着席〕
総会の方は午前十時から開催されました。午後一時までが目標であったようでございますが、終了の時刻等は明らかでございませんで、その後、環境庁から入手をいたしました
中央公害対策審議会第二十一回総会の議事概要というのがございますけれども、とにかくこれは、十二月十二日の午前十時に総会を開くから来るように、
議題は自動車の排出ガスの問題であるということでございまして、第四合同庁舎の十二階の第一特別
会議室で、
和達会長以下九十人の
委員さんのうち五十七人がお集まりになりまして、船後事務次官を初め関係の方がおいでになられまして、五十一年の排出ガスの規制値その他の内容につきましては、この環境
基準の達成ということと、それからこの規制値の決定ということについて確たる御返事をいただくことはできませんでしたが、これがやはり中心
議題になったわけでございます。
また、低公害車の規制値を定めるに当たりましては、専門
委員会でお決めになりました〇・六グラムなり〇・八五グラムなりというもののほかに、現在〇・四グラムが達成できている車が売られているのであるから、せめてこの七大都市の調査団が
指摘しているような〇・二五グラムに近い数値に決めるべきではないかというふうな
意見がありました。
それから、当初の設定目標値を二年延ばすということにつきましては、二年後には必ず〇・二五グラムになるのかという議論がございまして、この点についてはやや前向きの御答弁をいただいておりますけれども、確たるお約束をちょうだいできなかった。
それから、自動車の問題、あるいは住宅地における自動車の排気ガスの影響というようなことについて、大学の公衆衛生の先生から、重視すべきであるというふうな
お話がございましたが、公害を専門にして労働衛生等について長く研究しております先生から、実は資料が不足で何とも大気部会等の審議の席でも物が言えないのですよ、というような
お話がございました。しかし、自動車に悩まされている
被害住民というのは、環状七号線を初め東名高速道路周辺等に、関東地方だけを見ましても相当多数おられるわけで、いろいろ住民運動をしておるというような実情もございますし、確たる資料がないとすれば、
被害を受けている方の生の声を一遍皆さんで聞いてからこういう答申を決めたらどうかというふうな
意見もございましたし、また私どもは、七大都市の調査団で専門的な研究もして報告書も出しておる、したがってこの総会においても、七大都市調査団と中公審との間でオープンでやりとりを、せめてそうした住民の方、関係自治体の
方々との
お話し合いの機会を持ってから、この答申を仮にやむを得ないとするといたしましても、開いていただきたいというふうな要望を私からもいたし、一部の
委員からもございました。
それから
中央公害対策審議会そのもののあり方でございますが、この二十一回が開かれますまでの間に、三年ぐらい開かれていなかったということでございまして、私はこのメンバーに加わりましたのは比較的新米でございまして、昨年の秋ごろでございます。したがって、最近
新聞等で拝見しております中公審の議事
規則なり、そうしたものについてまだ資料も入手しておりませんことは、私の怠慢だというふうに思うのでございますが、そうした議事
規則なりあるいは総会の決定というものを省略して、部会の決定を総会の決定にかえてきたという、幾つかの部会の決定をそのまま
和達会長が受け取って総理
大臣なり長官に答申をしていたというふうな経過に問題もあるようでございますし、あるいは一応任期というものがあるはずなのでございますけれども、三年間開かれていなかったというようなことで、任期切れのままで会が続いているようなことがあるのじゃないかというような疑いも提示されました。やはり、総会を中心に一定の
議題を定め、部会が引き受け、そうして総会で決めて、そして答申をするという本来の姿に戻るべきでありましょうし、審議会の席上におきましてもいろいろな
お話がございました。