○安宅
委員 いまの問題もそうですよ。パレスチナ問題でも、私は、ゼスチュアだけじゃないですか、
三木さん、ということを言って、アメリカの議会で問題になっているという新聞記事まで出して、そうして話し合いをする用意がありますかと言った。なるほど、議事録を詳細に調べます
——私が断定したときには、そういうことじゃございませんと言っていますよ。だけれ
ども、話し合いをする用意があるとも言ってないし、貿易事務所を開くなどとは一つも言ってない。そうしたら今度は、ぎりぎり突っ込まれると、やっとその次の日あたりに、今度は貿易事務所もつくりますという表現になっている。こういう何か、逃げて逃げて逃げまくって、どうにもしようがないときは白状するみたいな、どろぼうの論理だ、それは。そういうことをあなたさせてはいけませんよ、あなたが
総理になった以上。これ以上私は言いません。
こういうことはぜひひとつ宮澤さんも考えてもらわなければなりません。あなたもそうですよ。アメリカとの照会なんて、そんな意思はありません、ただそれだけですね。そのうち今度、逃げて逃げて逃げまくってきたけれ
ども、白状しなければならないような時期が
——あなたもいんぎん無礼、頭のいいことをかさに着てだか、私は知らないけれ
ども、そういうことをやっている答弁はいつかはばれる、こういうことを覚悟しなければなりません。
それで私はこの間の保留の問題に入りますが、私が要求した資料は「韓国の不実
企業の実態」という資料でありました。これに対して、私に持ってきた外務省の資料は全部、見せますよ、
総理。これは全部消していますよ。あなた一遍よく見なさい。これは何ですか、一体。あれほど出すと言ったのでしょう。そしてその中には、十ページほど裂いてあるところがあります。これはどこかと言いますと、
政治家と
経済界との
関係を書いているところですよ。私はどうせ持っているから、質問には事を欠かない。だから後は言わないけれ
ども、そういうことをやらなければならないほど、私が一番最初に申し上げた韓国の第三次
経済開発五カ年計画の調査団、この調査団が韓国を訪問して報告した中に、
経済外の問題がこの
経済援助に関して入り込んでいる。たとえて言うならば、銀行が商業ベースで金を貸したなどという例は皆無である。商業以外のペースで貸してある。それから、商業借款やその他借款の枠をもらう場合には、有力者の口添えがなければだめだという声があった、こういうことを
中心にして、この
経済使節団の
会議を開いて、どういうわけでこういう文書になったかということを直ちに調査しなさいと私は言ったのです。それは何も回答がありませんから、これはどういうことかまず聞いておきたいと思うのですね。どういうふうに始末をする問題か、五カ年計画の報告書の問題について。これは私は言いませんよ。この問題は取り上げません。ばかばかしくて仕方がないからです。
しかし、ここで第二点としてお
伺いしたいのは、こういうことなんです。第三次五カ年計画の調査団が何らかの証拠に基づいて文書化した問題、もちろんこの中に含まれている分も恐らくあるだろうと思います。これは
日本の
政治家もいろいろ名前が出てくる問題も、別な報告書にあります。私はきょうは言いません。それを言ったら、あなたまた腰を抜かすだろうと思うからです。これはヒントだけ与えておきましょう。この文書の番号をみれば一遍でわかることであります。頭のいい宮澤さんですから、わかるでしょう。ですから、こういう問題は、後で私は
政府の発表の範囲内で質問することはあると思います。しかし、すべて私の責任ではない。なるほどあなたがおっしゃったとおり、不測の事態、あなたの官僚が説明したところによりますと、殺されるかもしれない。つまり、
政治家と
経済機関が結びつき、それから
政治家と銀行が結びつき、そのために、いつでも問題になっているように、地下鉄の車両が倍になったりする。なぜそういう倍になるかという問題が明らかにここに浮き彫りになっているからです。これは三十分の質問の中では、私は証拠を示してできませんから、徹底的にこれをやる機会がある、これを覚悟しておいていただかなければなりません。ですから、あなたに申し上げますが、第二点は、なぜ、こういう事態が起きているそういう国に、いままでの方法で
海外経済援助を続けていかなければならないかという問題です。あなたがおっしゃっているでしょう。私だっていやなのですよ。これは私の責任で、私の資料によって質問したということになったら、私も命が危ないかもしれないから言っているんですよ。ようござんすか。あなた方も危ないと言っている。韓国人も危ないと言っている。皆さんの韓国大使館も危ないと言っているんですよ、あなたの下僚は。だから、そういうことを私の責任でやったらたまったものじゃないから、
政府が出す。マル秘文書でも何でもない。どこにも出回っていますよ。そんなことを言うなら、私のところにさえ来ているんですから。だから、そういうことをなぜ続けていかなければならないか。続けていくのが妥当でないとするならば、
日本の
政府において、
日本の国会において、どこかにそれをチェックする
機関が必要ではないかという、さきの質問に私は戻るわけです。いかがですか。