○大竹
委員 書記官そのほかの
職員については
稲葉さんの方から御
質問がありましたから省略させていただきますが、最後に、きょうは
大臣、それから
事務総長、見えておりませんから、次官あるいは局長からお答えをいただきたいと思いますが、たしかこの前の、
裁判官、検察官のベースアップの法案のときに横山
委員の方から御
質問があったと思うのでありますが、たしかあれは四国の
裁判所の所長さんが官舎で、家族がおられないために、亡くなったけれ
ども翌日までわからなかったという問題、また、たしかあれは福島県ですかの
裁判官が、非常に忙しいためにノイローゼになって、デパートですかどこかで万引きをした、これはいずれも新聞で非常に大きく取り上げられた問題であります。こういうような問題は、これは
裁判官であるから特に大きく取り上げられたというふうにも考えられます。一般のサラリーマンにはそういうようなことは始終あるのかもしれません。一般のサラリーマンでも、いつでしたか、ノイローゼになってバットで課長を殴り殺したというような極端な例は新聞でも取り上げますけれ
ども、ひとりで死んでいて見つからなかったとか、あるいはノイローゼになって万引きしたとか、そういうような、一般のサラリーマンならその
程度のことはそう新聞には出ないのかもしれません。それにしても、
裁判官という役柄からしますと、そういうようなことがあってはならない問題だと私は思いますし、また最近になって非常に考えさせられたのは、たしかつい最近、北海道の炭鉱のレッドページの
裁判が昭和三十一年に始まってこの間解決した。十九年、いろいろの理由も出ておりましたけれ
ども、どうも一番大きな理由は、
裁判官が始終かわったので十九年もかかってしまったのだというようなことが出ておりました。
こういうようなことを考えてみますと、この
裁判所というもの、これは特別の世界であるかもしれませんけれ
ども、やはり人事管理とか、あるいは一般の会社で言えば労務管理とかいうものをもっと考えなければならぬ面が相当あるんじゃないかというようなことも、この間北海道の
事件があったときに前の二つの
事件も思い出し、また新たにこういう法律を審議するに当たってやはり相当考えていただかなければならない問題であるということも思うわけでございます。これはなかなか的確な御答弁を求めるということは至難な問題でありますけれ
ども、大いにこれからもいろいろの面で考えていきたいというような御答弁をひとつお願いいたしたいと思います。