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大出委員 これは大きな見解の相違でありまして、この
議論をいたしますと時間がなくなりますから、全く
考え方が百八十度違うと申し上げまして、この点は次の問題へ移らしていただきます。ただ、
国民の安全という問題は、これは子々孫々までございますので、私は、立場を異にいたしますけれ
ども、その点だけは
国民が納得するようなあなた方の
結論を先にお出しになる必要がありゃせぬかという点だけ申し上げておきます。
次に「
むつ」の問題ですが、結局これは八月という期限がついておるわけですね。これはどこかで一応その修理をして、船体腐食の恐れなどという、先般
調査をなさったようでありますが、
調査結果が知らされておりますけれ
ども、これは
国民の反対の中でございますだけに、「
むつ」をつくるときのいきさつから調べて、かつてから
質問をしておりますだけに、そういう
意味の心配を大変私
どもしているわけでありますが、最終的にどこかに移して改修をしてそれからということにするのかどうか、そしてそのときには燃料棒というものは一体抜くのか抜かないのか、抜くとすればどこでどう抜くのか。それから
佐世保ということで辻市長が物を言っておりますが、
佐世保となりますと、これは私
どもの書記長石橋さんの足元でございまして、かつて私の足元に
定係港をつくるとおっしゃって、私がけったら青森へ行っちゃったんですけれ
ども、今度はまたわが書記長石橋さん、この内閣
委員会の私の先輩、私は跡を継いでいるんですから、わが親方の足元へなんぞ持っていかれたんじゃ、人の目の中へ手を突っ込んで、目ん玉の中へ手を突っ込むようなことをあなた方なさるんなら、私はこれはもう長崎へ出かけていくつもりでいますがね。辻さん何と言おうと、ふざけたことをぬかせと言って乗り込もうと思っているんですがね。
まあ知事さんはこれに反対であるという姿勢を変えておられない。あなた方は、この辻さんの姿勢を大変に歓迎をされているというんですが、長崎は被爆の地でございまして、八月には国際
会議もここで開かれるわけでありますが、九月ごろ審議会に、こういう
お話でありますが、どうせそう簡単にうんと言うことにならぬと私は思うのでありますけれ
ども、
そこらを含め漂流物「
むつ」、目下港につながれているようでありますけれ
ども、一番これを悲しんでいるのは丸山さんのところだと私は思うのです。
原子力潜水艦の炉の問題だけ残っておるわけですから、三菱でつくっておるわけですから、
原潜計画もございまして一体どういうふうにお
考えなのか、このお荷物「
むつ」をどうしよう、これひとつしかと聞いておきたい。
それから、時間がありませんからつけ加えておきますが、実は防衛庁にじっくり承ろうと思って
資料を持ってきたんですけれ
ども二つ承りたい。
原潜計画というものは二つの面、川崎重工あるいは三菱と両面でございます。楢崎さんが指摘した
文書もついに本物であることをあなた方はお認めになった。ただし、それは技術者が独自の研究をしたのだというふうにお逃げになった。だが「
むつ」の動力炉をおつくりになったのも三菱だし、
原潜計画が表へ出た、これもまた三菱でございまして、しかも涙滴型に変えましてから三次防の五隻、四次防の五隻、四次防積み残しがございますけれ
ども、実はこの潜航の度合いも大分深いところに行っておりますし、まさに動力炉さえ変えれば
原潜でしょう。しかも歴代のいろんな方の、ここに全部ございますけれ
ども、防衛庁
関係の方の御発言は、
原潜に対しては、
原潜でなければ専守防衛といっても防衛にならぬという
結論が出ている。
つまり歴代の長官がお答えになった。西村さんと中曽根さんがお答えになっていますね。御存じでございましょう。
原子力基本法というものの改正ということに触れた西村さんの言い方、抵触しないという中曽根さんの言い方、二つあります。「
むつ」と同族でございますから一緒に聞くんですけれ
ども、原子力三
原則というものがあるから西村さんは改正をしたいと言った。中曽根さんは、公開の
原則その他というふうなものに触れずに改正しなくても抵触しない、こう言った。こういう違いがありますが、両方ともそのことはお認めになっているんですね、
原潜が必要であることは。
そうすると、このいまの「
むつ」の進行過程から見て、ポスト四次防というところで、やはり
アメリカの要請があって海峡封鎖まで
考えるところまできますと、
原潜でなければ太刀打ちができない、ここまで来ているというふうに私は思う。だから、あんまりこの点は物事を逃げることだけでなくて、「
むつ」の問題の陰に、私
ども防衛をやっている人間からすると、おたくの方の問題との関連を大変私は注視しているわけでありますが、
そこらをどうお
考えかという点。
それからもう一点承りますが、丸山さんのところに承りたいのでありますが、私は、日米共同戦闘要領という言い方をいたしました。過去にそういう詰めがあったからであります。そしたら日米共同戦闘大綱という御発言をなさっております。鬼木さんの
質問でございましたか。
そこで、その共同戦闘要領に基づいて戦闘をやった場合に、
アメリカは明確に核戦闘というものを前提にして戦術は組み立てられている。共同戦闘の過程で核戦闘が仮にあったとした場合、核防護というものはずっと
皆さんは取り上げてきておられますけれ
ども、共同戦闘分野で
アメリカが公海において、あるいは敵の領海に近く核を使うという段階において、日本の自衛隊はそこのすり合わせというのは一体どうなっておるのか。だから、核防護教範等によっていろいろやってきていることはわかりますけれ
ども、その場合の共同戦闘行動というようなものはどうなるのか。その三点を、時間がございませんから並べて御
質問いたしましてお答えを承りたいのであります。