○大出
委員 関連して。
私も中路君も、ともに何遍も
調査をしているわけでありまして、私の選挙区の隣ですぐに見えるわけですから。
そこで、四十四年の
異常放射能事件。いま議事録を頼んでありますが、たしかハ
ドックではなかったと思うのですが、
サーゴ号でしたか、愛知さんが外務大臣のときでした。大変な異常
放射能が
記録をされて、新聞に大きく出たわけであります。片っ方で
ドックで工事をしていて、いろんな鉄片を切断するので、そちらの方のやつが計量計に入ったのではないかとか、いろんなことを言われた。ところが、これは詰めたらどういう結果になったかというと、それまでは高圧線を入れてなかった。私が
調査に行ったら五本高圧線が入っている。いつ入れたのだと言ったら三日前だと言った。
横須賀市役所の人がそう言ったのですがね。何にするのだと言ったら、入ってきた船が
原子炉を停止をする、そして今度は
出港時には加熱をして
始動をする。そうすると、
冷却水というのは液体ですから、加熱されれば容積がふえる、ふえればあふれる。つまり
冷却水は表に出るわけですね。その繰り返しをやっていたというわけです。愛知さんが私のところに来られて、幾ら言っても
アメリカが聞かないのだ、わかっていることを。そこで初めてそのときを契機に
原子炉を加熱したというのです。つまり容積が変わらないように。こういう芸当をやったわけです。愛知さんかんかんに怒っていたですよ。まさかさっきの答弁の席では言えませんでしたからと言って、私のところに来られて、幾ら言ってもわかっているのにやらない、つまり
冷却水を出していた、だからそれを契機に高圧線を入れて、容積を変えないようにして出ぬようになった、こういう事情がある。
ところが、時間がたつと
アメリカ側は、それも一々やるのは大変だというわけで、またもとに戻ってくる。そこで今度はどうなったかというと、あなたはさっきは大変ふざけた答弁だと私は思っているのですけれ
ども、問題の焦点は、ガンマー線ならガンマー線が出てくるということは重大な問題で、そういうものをなぜ入れるかという、
日本の
原子力行政の基本に触れてこれは物を言うべきなんだね。にもかかわらず、いまやっているのは、あなたは
周辺住民の安全だと言うけれ
ども、
ポスト二というのは沖の方にあるでしょう、
ポスト四というのは自衛隊の方でしょう。あと一だ、三だというところには入ってこないでしょう。そこを通り抜けて六号
ドックに入ってしまうのでしょう。そこには何もないでしょう。ボートも入れぬ。つまりどんなことをしても
放射線は出てしまうのですよ。
いい例は那覇軍港がそうじやないですか。私はあそこに行って、服部学さんという人と一緒に調べてみた。この人は立教大学の武山の
原子力研究所の研究者ですよ。コバルト60が出てきて、だから那覇の人たちは軍港にカニがたくさんいても一切とらない、一切食べない、半ば永久的に海底のどろの中のカキ類その他に濃縮してそのままあるという
判断からです。英国のホリー・ロッホを調べてみたけれ
ども、あそこだってそうです。私はペリカン島まで行って、例の
原子力船「むつ」の定係港を横浜にと言うから、調べに行った。で、科学技術特別
委員会で私は
質問したが、答弁できない。ストップのままです。だから、横浜の定係港は消えて、当時何もなかったむつに行った。そうでしょう。
どうしても出る。だから、それをどうするかというのは基本的な問題なんだ。だから新聞に出たりコーバー中将の証言になっている。それを見逃して、
ポスト四というのは自衛隊の方です。二は沖である。出てきはしない。一と三のところには行かない。六に入ってしまう。六にはボートも行けない。それなら六の方は、陸上なら陸上で車を持っていって、ぴったり横づけにして調べるとか何かをしなければ、基本的な問題は解決しないでしょう。にもかかわらず、
周辺住民の安全だけでいい、そんなことを言うなら、初めから問題は話のほかですよ。だからそこらをあなた方は基本的に考えなければならぬと私は思っておる。そこのところを外さぬでくださいよ。
そこのところを、いま
山崎さんはあんな簡単なことを言うけれ
ども、これは
アメリカというのはいままでに前科があるのだよ。高圧線を入れてきて、やっとこさっとこ容量を変えないようにして、
冷却水を出さないようにする。出せば必ず
測定値は上がる。つまり現実は入ってくるたびに出しているということです。
監視体制は整ったといいながら、省略もあるのですよ。最近はどろなど全然とっていないじゃないですか。そういう基本的な問題をやはりあなた方は考えなければならぬ、こう思うのですね。いかがですか、御両所答えてください。