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大出委員 えらいまたあなた方逃げるね。いままでは、たとえば
大出俊なら
大出俊という男が横浜市におれば、何年に入ってどういうふうに上がってどうなったかというものを、これは
大出俊ですと、こう出す。全部出せと言うので出した。それだけのことなんですよ。判断はあなた方の方がやる。そうでしょう。ことしのその
方式は違うんだ。あなた方は指数で出してこいと言う。指数で出した。出したらごまかした、こう言う。冗談言っちゃいけませんよ。出せと言うから言われたとおり出している。計算の
基礎が違えば判断が違うのはあたりまえ。
次に、例を挙げておきますので
資料をいただきたい。自治体は夜間大学へ行っている
職員が大学を卒業すれば、すぐ格づけして表へ出す。
国家公務員だってやっている。だがしかし、これが
比較の面でどういうふうに入ってくるかという点は全く不明確。市が出したら、出したものをあなた方はそのとおりとっていって、この人が夜間大学に行ってこうなったということはみんな抜けている。横浜市の例をとると夜間大学、大変な数なんです。たとえば四十七年三月、市の
職員で八百三十三人卒業している。四十八年三月、五十二名。四十九年三月、五十八名。千三百六十四名もいる。二万ばかりの
職員の中なんだから、千三百六十四名というのが大学卒業した資格でぽんと上がれば違うのはあたりまえだ。
また一例を挙げれば、横浜には港高校専攻科というのがある。ここの教育課程からいくと、これは短大卒とみなさなければおかしい。だからそう見ている。これは争いがあるかもしれないが、横浜の特殊な学校だ。それだけの教育課程を持っている。ここを卒業しているのが四百一名いる。合計千七百六十五名格づけが上がっている。上がったものが出ていけば、
皆さんが旧来のやつで計算をすれば指数だけしか出ていないのだから差が出てくるのはあたりまえだ。つまり、これは一つの
比較対照の
対象の違いを申し上げている。そういうものを一切ぶん投げておいて、うその報告したのへったくれの、迷惑な話です。市といえども公的機関だ。
行政機関です。市民に対する責任を持っている。そういう無責任なことで
ワーストフォーだ、へったくれだと言われたって、ただじゃおけない。
さっき読み上げたように、おたくの
調査だって、問題になった三十八年、私は
地方行政委員会に行って質問したことがある。あなた方は、そのとき答弁できなかったでしょう。できなければ、これから先高いのどうの言うなということを私は言ったんだ。当時の
財政局長は柴田さんだ。これだけ見たって、
指定都市は一三四・二というのが三十八年から一二四・〇に下がり、四十八年は一一六・二に下がった。さらにそれが、四十九年にもう〇・一落ちて一一六・一になっている。苦心惨たんして、みんな組合とけんかをしながら退職勧奨をやって強引にやめさせているんだ。そのためのストライキまで起こるという騒ぎだ。苦心惨たんしてやっているのにとんでもない話だ。頭のいい市長なら
国家公務員よりちょっとはよけい
給料を払うようにしておかなければ、同じ
公務員になるなら、同じ
給料なら
国家公務員になりますよ。人が集まりはしない。
ところで、いかにどうも
ワーストフォーだって、革新市長のところばかりあなた方挙げるけれども、そうでないところだってみんな高いんだ。おたくの
調査によっても、国を一〇〇とした場合に、四十九年の例を挙げて、横浜市が一一八・三、大阪市が一二〇・九、川崎市が一一九・〇、東京都が一一八・三、名古屋市が一一八・一、神戸が一一六・八、こう並んでいて、厚木は一二六・一ある。はるかに高いじゃないですか。大和一二二・八、はるかに高い。平塚一二五・〇、横須賀一一七・六、相模原一二一・六、横浜は一一八・三なんだ。周辺の厚木にしても大和にしても平塚にしても茅ヶ崎にしても、はるかに高いじゃないですか。これはおたくの
調査だ。冗談じゃないです。ここに市
職員一人当たり人口
比較もあるけれども、ちっとも高くない。ここに四十八年の五
大都市の決算状況がある。決算状況に基づく人件費比率を見たって、市の歳入に対する人件費比率、これを見たって横浜は二二・九だ。名古屋の方が高い。二三・二ある。京都の方がまだ高い、二五・六。大阪は二一・三。何も横浜だけがワーストになることは一つもないじゃないですか。
地方都市に行けば、もっと人件費は高いんだ。たくさんある。四十八年の財政構造
比較もここにあるけれども、一つも悪くはない。
一体何を
比較材料にしているのか。
新聞というものは、世の中の
皆さんがみんな見るんだから、あなた方が高い、高いと言うならば、この
ラスパイレスの
基礎になっている、国との本当に
比較対照できる、その同じ土俵の上で
比較できるのかどうかという、あなた方の
比較した
資料そのものを出してもらわなければわからぬじゃないですか。結論の
数字だけ並べて悪いと言われてみたって
考えようがない。冒頭に申し上げたように、年々一生懸命減らしてきて、文句を言われながら苦労しているんです。一三四・二のものが一一六・二になっている。そうでしょう。
きょうは、さっき申し上げましたように、
公務員部長もおられぬようだし、
財政局長もいないから改めて承りますが、どうもあなたの方の的確な御答弁がないのだが、担当の課長さんだから詳しいはずでございますから、だからひとつ、私どもが納得できるような、高いとおっしゃるのなら、どういう
比較構成でどうして高いのか。
年齢、学歴、みんなございます。勤続年数もございます。その上でどういうふうに高いのかという点をお示しいただかぬと、これは国会でございます。私は、何も横浜市のみならず国に議席を持っているわけですから、対国民という意味で責任があるんだから、そこらの
資料をいただきたい、いかがですか。また御
説明いただきたい、いかがでございますか。