○
松浦(利)
委員 受信料の
収入の伸びが五十年度で四・一、経常
支出の伸びが五十年度で一六・八。ですからいま
会長が言われたように、もうこれから
受信料の
収入が急激に伸びるということは予測できない。しかし逆に経常
支出の方はずんずん伸びていくわけですね。ということになれば、最終的に
政府の方からの資金援助ということは
性格上余り好ましいものではないとすれば、これから
受信料の方にどんどん影響していく以外に方法がないわけですね。ということになると、この前
小沢委員の
質問に、これは
会議録をずっと調べたのですが、百円の伸びに対して三百億円の
収入があるということでしたね。この点は
会議録で見たので間違いないと思いますが、そうなってくると私は短期、中期、長期の
計画がやはり要ると思うのです。ということになりますと、
会長は先ほど
赤字の問題についていろいろな
角度から
検討を加えておる、こういうふうに言われたのだが、いま
NHKがしなければならぬことは、これは前の逓信
委員会でもいろいろと
議論されたようでありますが、これは一回しかブルーリポートというのを出されておらぬのですが、このブルーリポートというのは
NHKの場合は毎年出されるべきだと私は思う。
政府自体だって白書をどんどん出すわけでしょう。しかも、
国民の
コンセンサスを得て
国民の
立場で
運営されておる
NHKだとするなら、このブルーリポートというのは当然毎年毎年出されて、こういうふうになっておりますよということは
国民の前にオープンにすべきだと私は思ったので、実は私は第一だけ手に入ったから、ずっとその後も出ておるでしょう、それを下さいと言ったら、ない、とこう言われるのだ。だから、こんなことを言うとおかしいけれども、口では
国民のために、
国民の
NHKでございます、とこう言うけれども、経営内容というのは
国民に知らさないわけです。逆に言うと知らさない。ここに私は
NHKの矛盾があると思う。矛盾というよりも、殿様というか
国民の上にあぐらをかいたというか、それは出さないのは出さない理由があったと思う。しかし、いま私は
国民に経営を知らしめるべきだ。それで、こういうことをしてこうだから
赤字になるのでこうしてもらいたいという、そういうものを当然出されるべきであるにかかわらず、いままで出しておらなかった。そこに
受信料の拒否とかそういった問題が出てくるのじゃないか。ですから、いま
大臣なり
会長が的確に
お答えになった
受信料というのはこういう
性格のものだということであるなら、当然
受信料拒否などという行動が広がるはずはないのだ。そういうことがあってはならない。しかしそれが現実に残念ながら行われておるのは、こういうことが知らされておらぬところに原因があると私は思う。
そこで私は
会長に明確に
お尋ねをしておきたいのですが、早くこの第五次の経営
計画というものを出されるべきだ。いつこれが
国民の前に明らかになるのか。仮にこれは長期的な
計画ですから、当然
政府がいますべての経済見通しその他の改定
作業に入っておりますから、それと複合するといけませんから、
政府のそういった長期
計画見直しに対応するものとして出されてくるでしょうから、
政府がおくれるから
作業が若干おくれることもあるでしょう。ということになれば、やはり短期、中期の構想というものが
国民の前に知らされるべきだというふうに思うのです。ですから長期的なもの、短期的なもの、あるいは中期的なもの、どれでも結構ですから、この
赤字の実態というものでこうだということがいつ
国民の前に明らかにされるのか。その時期はいつなのか。その点をひとつ
会長からお聞かせいただきたいと思います。