○平田
委員 それは言いわけですよ。これは山西さんは莫大な金をかけて弁護士に頼んで申請を出しておるわけですよ。弁護士にかかった金だけでも大変だと言っていますよ。それは継続すると言ったと言うけれ
ども、ここにごまかしがあるのですよ。本人の意向とは違いますよ。大変怒っていますよ。そういう意味ではやはり同じ
外務員が、どうですか、まあつないでみてくださいよと言っていったんじゃないか、また言いくるめて帰ってきたんじゃないかと思う。そこのところは、もう一遍
調査し直してもらいたいというように思います。しかも、これはもう
外務員に任せておいてはだめですよ。それこそ監察局の方で手を入れてもらわなければならないだろうというふうに思うのです。たとえばこうなんですよ。山西さん宅に対する違法な
契約には、とにかく
簡易保険を
募集するとき用いる手口の悪質なものがたくさん用いられておるのです。ひどいんですよ。
募集に当たっては江戸川郵便局の
保険課員であるところの数馬、久米ら数人がグループを組んで、そうしてこの人のところを当たっているのです。まず第一に、山西静夫さんらの
保険契約者五名と被
保険者八名ですね、これをうまく組み合わせています。そして合計三十六口の
保険金額、実に一億五百万円を
契約したわけです。一カ月の
保険料は七十九万円です。四十七年七月から四十九年八月までに支払った
保険料の総額は二千万円に上るわけです。この
契約者と被
保険者とを組み合わせている点、まず第一に非常に手口が込み入っているということ。
第二に、山西静夫さん、当時九十歳です。この人を
契約者であり
受取人にして、十年払い十五年満期の養老
保険を三千万円、十本も掛けている。これは十ぐらいの孫の
保険なんですよ。それの
受取人が九十のおじいちゃんなんですよ。こういうやり方。ところが、山西静夫さんが亡くなられましたら、早速八十歳になる奥さんと同じような手口でもって新たに
保険の
契約を結んでいるという状態なんですよ。
第三番目に、山西さんの子供さんで四国に住んでいるという人、これはもう面接も何もしません。当然、四国なんですからできやしません。それで
契約を結んでいる。学校に行っていて留守の十歳の子供と面接なしで
契約を結んでいる。さっきも
お話がありましたけれ
ども、面接なんというのは本当にやってはいないんですよ。奥さん、だんなさんのぐあいいかがですか、そうですか、丈夫ですか、いいでしょうねというんでやってしまう。それで後で
病気になったというと、その
病気は前からあったんだ、こうやって申し入れを拒否する。こういうことが平気でやられている。無面接というのがこういう形で、いま申し上げた連中がやっておるわけです。
第四番目に、
募集する際にうそとペテンを両方兼ね合わせている。こう言っているんです、有利な積立貯金だ。貯金だ、と言っている。税務署にわからないし、税金はかからない。まず税金。特別のものなので、あなたについては特別に許可をもらってきてある。何だか権威をつけて
保険に入れさせる、こういう
話法です。大変はやって、あなた方も問題にしたから知っているでしょう。貯金
話法だとか税金
話法だとか、こういうことをやっているんですよ。こういう悪質なものをなぜ早く処置しないのか。ここまであなた方調べているのかどうか。私は、こういう悪質なんですよということを前の
委員会でも前の問題でずっと
指摘しているわけです。そういうことも調べてない。
さらに重大なことは、
保険料の払い込みに当って、数馬という者は山西さんの貯金通帳を巧みに預かって、そうして私の方で
保険に切りかえますと言ってここから七百万円おろして
保険に入れるんです。ところが、いろいろ複雑な絡みがありまして、団体
契約や何かも山西さんの場合にはいろいろ複雑にやっている。そうして、結果として百六十万円ないし二百万円の金はどこへ行ったかわからないという事態が起こっているんですよ。この点どうなっているか、あなた方も調べたんでしょうから答えてください。