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米田委員 それで人事
局長、あなたがいま少なくとも郵政省の労務担当重役としては最高の責任者ですから、次官や大臣を煩わすことなく、労務担当重役としての全知全能力を発揮していただきまして、この正常化という
関係では、組合の中央本部、それから現場、一貫してあなたの方がやはり私はリードしなければならぬと思うのです。相対的だと言いますけれ
ども、この相は郵政省、対は私は全逓だと思うのですね。ですから、相対的な
関係はわかりますが、あなたの方が絶えずリードをして、私は正常化という方向に努力していただきたい。まだ郵便法は通っておりませんが、郵便法が通りましても料金改定、それからこの
保険法もどうなるかわかりませんけれ
ども、このようなせっかくの
法律改正ができましても、それが
一般国民には十分効果的な
法律改正の
趣旨に従っての作用をしないことになる、こういうことを私は恐れますから、努力をしていただきたいと思うのです。
その中でも特に人の
関係でありますから、現象的にあるいは一時的、突発的に出てくる人の
関係のトラブルと、ある
程度制度の面で道をつけておけば解決できる制度的な面と、私は
二つあると思うのです。突発的なことについては、私が承知しているところでは、本部あるいは郵政局等におきまして六人
委員会だとか何かそういう小
委員会をつくって、ある
程度労使間が平和的に解決をするようなそういう措置もなされておる、こういうふうに聞いておりますが、最近、聞くところによりますと、この六人
委員会も形骸化して、ここに上がってくる事案はほとんど六人
委員会では解決していない。そして結局は、問題によっては大臣のところへ直接行ったりあるいは次官のところへ直接行って解決をするというようなことになる傾向が強い。せっかくの六人
委員会は機能していない。あなたの方は何かあれば六人
委員会に持ち込めば解決しますという
答弁がときどきあるのでありますけれ
ども、これは機能してないように聞いておりますから、これを機能させるようにどういう措置をするか、どういう方法があるか、ひとつ
局長から
考えて
答弁をしていただきたい。
それから制度的な面では、特に職員がいま一番トラブルといいましょうか、不信の原因になっているのは、人事行政の面の任用とか配転とか、あるいは昇給、昇格、訓練、こういう
関係がやはり一番問題になっているように私は思うのです。特に配転なんという問題は、私もちょいちょい経験するのであります。私は新潟県であります。新潟からたくさん東京の関東郵政、東京郵政に若い青年が就職している。やはり新潟に帰りたい。もうおやじも年がいったし、跡を取らなければいかぬから帰りたい、あるいは嫁さんに決まったんで新潟の方に帰りたいというのがあって話をするらしいけれ
ども、全逓の組合員であるとか、あるいはストライキに参加したとかというようなことが既往にさかのぼって点数になって、そういう者は
対象にしない。そんなようなことで、結局、今度回り回って私
どものところに頼まれてきて、そうして私
どもが東京郵政なりあなたの方に頼みましても、全逓の組合員であるとかあるいは全逓の役員であるとか、あるいは処分を受けているとか受けていないとかというようなことがネックになりまして、スムーズにいかないような
状態があるわけであります。まあ早い話が、全逓を脱退するかあるいはストライキ破りをするか、そういうふうにでもしなければ配転すらできない、こういうような
状態もあるようでありますから、任用、配転あるいは昇任、昇格、訓練というような
関係につきましては、私は十分ひとつ制度的に、あなたの方に書面で全逓の言い分が出ているはずでありますから、ひとつ十分詰めていただきまして、あなたのところも正常化という方向にひとつ大所高所から沿ってもらうために、譲るべきところは譲る。そうしてとにかく意思疎通を図りながら
事業の健全な運営ができるように処置をしていただきたいと思うのですが、いかがでしょう。