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山田(芳)
委員 そこを何とかもう少し配慮をしてもらいたいという要請をしておきますから、この
法律が成立した
段階においてまたひとついろいろと折衝をさせていただくということを申し上げておきます。
次に、今回の
交付税というか、
財政計画で、私学の助成が大幅に、六百億台に乗っておるということであります。それで、それに
関連をいたしまして
質問をいたしたいと思うのでありますが、きのうそれぞれのところに
資料をお渡しをしておきましたので、ごらんをいただいておいたり調査をしておいてもらったということを
前提にして
質問をいたします。
実は、京都に私立の高等学校で両洋高校という高等学校があります。この学校はいわゆる特定の園長――
理事長・校長さんの独断的な授業をやっておるものでありますから、いわゆる学校教育法にいうところの高等学校として果たして適当であるのかどうかということが非常に問題であります。その例を挙げると、要体教育というものをやっている。これがその高等学校の
基本の教育方針である。要体教育とは一体何だというても、これはよく私
どもはわからないのでありまして、「要体は学科の基礎であり、要結であり機構であり全ぼうであり」、「反復誘導訓練を施し被教育者の思考細胞に、
一定性質の始動と運転方向並に回走回転の性能と習性とを後天的に与えて素質値の向上を図り教育能率の増進を企図しようとする」云云。これはどういう
意味か私もよくわからないのでありますが、歌を歌いながら英語を覚えるというようなことを反復してやるとか、よくわからないのでありますが、それは
一つの哲学でしょうからそれはそれなりにいいわけでありますけれ
ども、しかし、少なくとも学校教育としては、学校教育法に定められているところの設備、あるいはカリキュラムといわれている教育課程というものの
一定のものが満たされ、かつ、教師、先生については
一定の数を確保しなければならないということであるわけでありますが、こういう点についてははなはだ不十分である。そういう点でしばしば京都府の総務部当局なりあるいは議会当局でも決議をして
改善の要請をし、またPTAの人たちも、いわゆる育友会の人たちも、設備に関する要求であるとか職員に関する要求、生徒に対する要求――何かあるとむちでぶんなぐる、けがもするというようなことをしたり、直立不動の姿勢でしょっちゅう立たせておるというようなことをして、そのこと
自身は悪いとは言いませんけれ
ども、とにかく危害を与えるというような状態であって、これは非常に問題であるというようなことですね。それから顔が悪いから退校だなどというおよそ
意味のないことをやるとか、
資料をお見せしてあるのでその中に書いてあるわけでありますが、それは学校教育の問題でありますが、そこに組合ができまして、当然こういう設備の
改善、教師の
改善並びに生徒に関するいろいろな問題があるので、それはやめてこうすべきであるということを言うたところが、
委員長及び書記長を解雇をしたわけであります。その解雇理由というのは、実はこの学校はいろんな点で不十分で、事務職員を一人も置いてない。ですから源泉徴収もやらない。ですから年末に一気に所得税を取るというようなことがありましたから、組合の諸君は、こういう状態だということをいろいろと府の文教
委員会なりあるいは一般の人たちあるいはPTAの育友会の人たちに訴える。そうすると、虚偽の事実を流布して学校の信用を傷つけた。それからもう
一つは、そういうふうに源泉徴収をやらないのでありますから、所得税法違反であるということで告発をしたわけであります。そうすると、そういう告発をすることは学校の名誉を著しく傷つけたり信用を落としたということで解雇だ、こういうのでありますが、これはわれわれから言うと、何ら理由にならないことを理由にして解雇をしておるということであります。
文部省にお
伺いをしたいのは、いまの学校教育法によると、私学についてはもちろんノーコントロールであるというたてまえはわかりますけれ
ども、少なくても学校法人として当然遵守するべき
法律以前の規範というものがあるはずなんだと思うのでありますが、また、学校教育法によるところの教科課程に照らし合わして、この高等学校の教育方針というものが一体どうなのか。もし不適当であるなら、
改善その他を要求しているけれ
どもさっぱりしないということについては、一体
法律の問題としてどういうふうにお
考えになるのか、どういう指導をされるのか、調査でもされるのかどうか、そういう点をまずお
伺いをしたい。
それから労働省に関しては、不当労働行為だと私
ども思うのですが、調査をしていただくように
お願いをしておいたわけでありますが、調査の結果一体どういうふうにお
考えなのか、どうすればよろしいか、その点についての労働省の見解をお
伺いをしたい、こういうふうに思うわけです。