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吉田(冨)
政府委員 繊維の業界の皆さまからお話がありますのは、大きく分けまして、お話として
二つのグループとして私
ども承っております。
一つは、大島つむぎを中心といたしました奄美大島、鹿児島県を中心とした皆さんのお話、もう
一つは、大きく繊維業界全体としていろいろ協会等がございますが、こちらの方の皆さんのお話と、こう
二つに分けて伺っておりますので、
二つに分けてお話ししたいと思いますが、最初の奄美大島の問題は、皆様御案内のとおりの
事態でありますので、
政府としても何らかのとるべき措置を、これは大蔵省だけではございませんが、むしろ所管は通産省でございますけれ
ども、通産省を中心にいたしまして、大蔵省なり公取なりそれぞれでやれるものはやってほしい。そして御要望としては、御案内のように、
一つは表示の問題がございます。表示も
輸入サイドの表示の問題と
国内の方の表示の問題とがございまして、それも主として伝産法を中心にいたしまして、それをどう考えるかという点でお話を承っておりまして、これについては、私
どもとしては、むしろ通関の問題よりもガットの問題もございますので、
国内の問題として公取あるいは通産省の方に伝産法の問題としていろいろ御相談している。通産も応分の御協力をしたいというような線で現在お話ししております。
それからもう
一つは、さらに大きく、
輸入制限あるいは緊急関税というような線でやることができないかという話もございますが、これはきょうの朝以来のお話で、
国際問題等もございますし、代償の問題もございますので、むしろお互いに話し合いの問題としてやってはどうかということでお答えをしており、また、現に通産省の方から韓国へお話をして、
輸出の自主的な規制をやってほしいということで問題を進めております。
あと、さらにいろいろ細かい問題もございますが、たとえば税関の
段階で、いまは絹織物ということでございますが、もう少し細かく分けていろいろなことができないかというようなお話もございまして、なかなかこれは技術的にいろいろ問題があるということを御納得いただいているわけですが、そういう技術的な若干の問題もございますが、大きく分けて表示の問題とそれから
輸入制限、ないし関税の措置という問題についてお話がございまして、そのようにお答えしている
段階でございます。
それからもう
一つは、もっと広く、およそ繊維業界全体といたしまして類似の問題が起こってきている。これにつきましては、もちろん繊維全体としましては
輸出の方が現在まだ多いわけでございまして、
輸出と
輸入との両方の問題があるけれ
ども、
輸入についてもいろいろと問題が最近多くなってきているので、
輸入制限なり緊急関税的なものが一体どの
程度可能かというようなお話がございました。これは特に繊維全体となりますと、
金額もたしか五千億か何かの
輸入量になりまして非常に大きな問題でございますし、それから
関係国も非常に多くなるわけでございますから、
国際的な問題からして非常にむずかしい問題ということは御
認識いただいておると思います。やはりわれわれとしては、しんぼう強く主な
輸出国、
関係国と話し合いで、それぞれの道を見出していくというのが一番いいのではないかという態度で臨んでおります。
なお、それとの関連で、少なくとも繊維全体としましては、現在のいろいろな通関統計と申しますか、われわれのやっています統計が、BTNあるいは関税を取るためあるいは国連に統計を報告するためいろいろの統計分類をやっておりますために、なかなか細かくこの繊維についてどうかというようなときに、どうしても分類の
関係できちっとした統計がとれないので、できたらその統計の
数字をもう少し
輸入の実態がわかるように細かく分けてもらえないかというお話がございまして、これについては、われわれといたしましては、いま大体四百五十ぐらいに繊維
関係の統計が分かれているわけでありますが、御要望は千ぐらいにしてほしいということで、千までいかないかもしれませんが、
事態はよくわかりますので、できるだけその辺は勉強してみましょうということでお話ししてありますのが
一つ。
もう
一つは、現在の統計自身においても、通関統計をできるだけ早く知りたいというお話もございますので、これは第一線の税関の処理能力の問題等もございますが、許される範囲内において、できるだけ現在ある統計を早く活用できるようにしましょうという点は、
かなり具体的にお話ししております。