○岡本
委員 ただいま坂口
委員から御
質問がありましたが、実は私も一緒に夜行で行って、夜行で帰ってきたのですが、この八戸
地域は昭和四十四年に私が
公害の総点検の一環として一遍、行ったことがあるのです。それ以後、当
委員会でも前の古寺
委員が取り上げて、相当何遍も要望したことがある。しかしその後いままでほってあった。これは実は一つの問題は、市の方は非常に積極的なんですけれ
ども、県の方が非常に腰が重い。それはどういうわけかと申しますと、やはり県で
公害認定を受けるいろいろな手続、あるいはそういうような問題について、
環境庁との間にはっきりしたことができてなかったのではないか。お聞きすると、最近になって二回ほど見えた。というのは、広瀬という、もと
環境庁の水質保全局にいた人が向こうにいった、それから
厚生省からやはり部長がいったということで、国のパイプができたということですから、非常にテンポがのろかったわけです。その点について
環境庁としても非常に把握ができなかったのじゃないかと思いますけれ
ども、患者の皆さんにお会いしますと、もう、そう悠長なことは言っておれない。中には、大坪イクさんという方にお会いしましたが、これは主人も、それから子供も皆ぜんそくで、注射を打っていたけれ
ども、注射が効かなくなると点滴で鼻を押さえる、医者からは
余り使ってはいけません、これは間違うと命取りになるのだからと言われている。また生命保険に入ったけれ
ども、三月ぐらいでもう返されておる。主人は医者代だけ働いてくるというのですね。とにかくお医者代だけ働いてこなければしょうがない、だから非常に生活が困窮しておる、こういうようなことでありましたし、また、小児ぜんそくが昨年から次々と出ておるのです。四歳と一歳の子供。
こういうように一つ一つ聞いておりますと、これはとても悠長に、これから秋過ぎてからというようなことを言っておれるようには
考えられないですね。それで人数も、これは小中野ぜんそくというのですか、その付近は五百世帯あったというのです。それがしんぼうできなくなって、少しずつ減って、いまは二百五十世帯になったということです。ですから人数も非常に少ないわけですから、特別に早くこの
地域の認定をして
救済をすることが、これまでほっといたというのは大きなミスでありますから、ひとつ大事であると私は思うのです。
そこで、
環境庁の係の方といろいろ相談しますと、有症率を検討するという
お話でありますし、いま橋本部長も検討するということだったが、これは千葉大学医学部の吉明亮教授ですね、この
先生はいままで富士の
地域の指定や、あるいは川崎の指定を、
環境庁の指示を受けてやられた方です。その前に医師会が四十五年からずっとデータを出しておるわけです。それと、きちっと一致するわけですよね。ですから、これから検討いたしましてということですが、有症率の上ではもう検討の必要はないのじゃないか、こういうように私は
考えられるのですが、いかがですか。