○小沢国務
大臣 私がいままでいろいろ聞いておりまして、ちょっと
先生と
自治省、あるいは
北海道庁、
林野庁あるいは私の方の
自然保護局長との質疑応答で、事実
関係の認識について、中央官庁はどうもまだ不十分な点がたくさんありますから、したがって適確なお答えができないわけでございます。
自然環境を守ることは、中央では私
どもの仕事でございますので、十分よく
調査をしてから、
先生のいろいろな疑念のある点については、道庁の意見も聞き、実際の状況がどうなっておるか
調査の上で、後刻ひとつ質疑をしていただければ、明確になるのではないかと思います。どうも事実
関係の認識が十分でないのに、いろいろお尋ねになっても、なかなか各
省庁それぞれお答えができないようでございますから、この点はひとつ保留をして、いずれまたの機会にやっていただければ、できるだけ早く、どういう事実
関係になっているのか、この点を
調査をして、それからひとつお答えをいたしたいと思います。
それから、先ほど
自治省が何も知らぬからというおしかりがありましたが、これは
自治省という役所は
地方公共団体のやることを何から何まで全部監督
指導している役所でありません。これは中央庁の中で、
自然環境行政については当然
環境庁がやる、あるいは林野行政なりその他については農林省の
林野庁がやる、そういうことでございますから、
自治省の担当部長が知らぬからといって怒られましても、これは少し、
所管がそれぞれございますので、その辺のところは、むしろ私
どもの方でよく調べまして、問題のポイントは、
先生の御意見によりますと、
自然環境を
保全しなければいけないような
民有林等を中心にして、自然をむしろ手を加え
破壊をすることによって
スキー場をつくり上げることの是非論のようでございます。スポーツの振興ということが、青少年あるいは国民の健全な生活を維持する上に大事なことでもございますが、それと当該
地域の
自然環境の
保全というものと、どちらを優先をすべきかの問題のようでございますので、ただ、それには根本として、
地域における現在の実情、また道が自然景勝地の何か道独自の
指定をやったものを
解除し、さらにその
スキー場の
部分だけを除いた他のもの全体を
自然公園法なりその他の法律に基づいた
指定をやろうとしているようにも、
先生のお話では承ったわけでございますが、それらを含めまして全部詳細に
調査をして、その結果でひとつ、いろいろ質疑応答をさしていただきたい。私、聞いておりまして、そういうように感ずるものですから、どうも事実
関係の認識に
先生とこちらの方で大分ずれがございますし、よく
調査をさせてからお答えをさしていただきたい。