○
嶋崎委員 そこで次にお聞きしたいのは、私はきのうの朝来たのですけれ
ども、たしか、おとといの朝日新聞に載っていて、きのう知事が回答しておるのじゃないかと思いますけれ
ども、
小松の市長から知事あてに出た意見書にはこう書いてあります。
F−4EJファントム戦斗機の配備
計画に対 して、
小松基地周辺の九十六町内会三万九千七 百人及び十二団体から反対陳情が出されており 、昨年十二月十五日には、
基地周辺市民によっ てファントム配備反対市民大会が開催された事 は、すでに御承知のとおりであります。
ジェット機騒音から出来得る限り市民の生活
環境を守るという事について、
防衛庁と
石川県 及び
小松市との間に十分なる協議がなされてい ない現時点において、ファントム戦斗機の配備 を
前提とした格納庫及び消音装置増築にかかる
計画通知書が提出された事は誠に心外であり、 容認しがたいところであります。
諸般の情勢並びに市民感情等を御賢察の上、 慎重に配慮されます事を敢えて切望いたします。
と市長からまず知事あてに三月三日に文書が提出されております。多分昨日だと思いますが、知事がこのサイレンサーと格納庫の問題については、県の方では当然建築
基準を頭に置きますから、それでは建築
基準という
観点から問題はない、しかし、
小松市長からこういう問題が出されている現段階では、地元との話し合いの上、慎重に配慮していただきたいという文書が、
防衛施設庁の方に知事から、きょう発送しているか、きのうでないかと思いますが、出ている段階ではなかろうかと思います。
そこで、そういう今日の情勢を考えてみますと、かつて
小松市の前市長の藤井市長との間にいわゆる
小松基地拡張に伴う協定書がございます。この協定書の中には、「
防音工事に伴う市負担分の起債についての協力」などがありますが、特に重要なのは、「新たな
基地拡張の場合の事前協議」ということがうたわれております。そしてその事前協議に対しまして覚書が交わされておりまして、「協議事項中の
基地拡張の場合の事前協議の外F104機より
騒音の大なる機種の配置の場合にも事前に協議する。」こううたわれております。
そういう意味で、この協定を
前提にいたしますと、ファントムの配置ということになりますと、現在よりも、
騒音の問題については、上昇が速かったり、カーブが変わったりしますから、
騒音の量だとか質という問題に通ずる人体の影響に変化が起きることがありまして、それがプラスかマイナスかについては、私もそれなりにデータをつくって検討中でございますけれ
ども、それはおくとしまして、少なくとも
環境基準が四十八年に出て、そして昨年新法ができて、そして現在の104ないしは、もう
一つの86ですか、それを
前提とした現在の段階での
線引きをやり、そして
対策を立てなければならぬという段階ですから、ファントム配置に伴う格納庫の建設と、それからそのサイレンサーの建設
計画というものは県の方で建築許可が仮に出ても、いましばらく待って、地元との間でこの協定書に基づいて、事前協議という意味で、
先ほど言ったような、たとえば
騒音についての
規制に関することとか、それから
航空路に関する検討の仕方とか、それから今後の
騒音対策についての
防衛庁の
考え方とか、そういうことを出し合ってから工事にかかるという意味で、しばらくとにかく待つということが必要ではないかと私は思いますが、いかがですか。