○岡本
委員 少なくとも
環境庁が〇・二五、要するにマスキー
日本版、この方向をばんと示したわけですよね。それに向かって努力させる、それが
環境庁の
姿勢でなければならないのですよ。
あとできないというのはけしからぬ、もっと努力せい、こう言わなければならぬのが、やらぬ方がいいのじゃないか、おくれた方がいいのじゃないかというようなことを業界が
考えているというような、その方の代弁では、これは
通産省だったら、あるいは
運輸省ですか、ここらあたりだったら言ってもよろしいですけれ
ども、あなたは
国民にかわってけしからぬと、もっと怒らなければならぬ。ぼくはそういう
姿勢を言うておるのです。初代の山中長官はどんどんつくるだけつくっておいて、大石長官はわりに前向きの
姿勢を出しましたよ。それでアドバルーンだけずいぶん上げておいた。その後どんどん代々の長官の
姿勢が、三木さんのときちょっとましかなと思ったら、今度やめてしまった。だから、
環境庁長官に対する
国民の期待というものはもっと大きかったのですが、現在
環境庁に対するところの期待というものはどんどん薄れているでしょう。これは
国民に信用をなくしているのですよ。だから、そういう答弁じゃなくして、本当は〇・二五にしなければいかぬのだ、こういう厳しい長官の一念と申しますか、せっかく
環境庁で示しておるのですから、それについてこないのはけしからぬのだという
考え方があって、初めて私は
環境行政が進むと思うのですよ。いま聞いていると、業界でも一番悪い方の代弁になりかけて、そこまでは言っていないんだというだけのことですよ。けしからぬですよ。
そこで、もとは
規制も
環境庁は〇・二五という一本だったのですね。それが途中で二本になってしまった。二段階になった。これに対しても、
環境庁から本当は文句を言われなければいかぬのです。本当は長官がけしからぬと発表しなければいかぬ。あなたが長官になってからそういった
姿勢が全然ないでしょう。だから業界の代弁者みたいに聞こえるし、また結論としてはそういうふうになっていくわけです。あれは大石長官のときでしたか、大石長官のときは、飛行機の騒音の
答申が出た、その
答申案に対して、
告示する前に、どこだったか、まだ少し厳しくしたのですよ。あなたの方も、バナナのたたき売りじゃないけれ
ども、〇・八が〇・九となり、要望によって〇・八五になったとか、こういうようにまん中をとっているわけですが、もう一遍再検討して、もう少し厳しくするという
考えはございませんか。もう少し厳しくしたってそう私は——しかも幅をとっているわけでしょう。
環境庁の
告示どおりであれば、小型車は四〇%、
大型車は四一%という上乗せ
ばらつきを認めようというのですからね。大英断は出ませんか。いかがですか。