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前田(治)
委員 航空会社の回答はそうであったかもしれませんが、実情はそうじゃない。私の聞いた
範囲では、大手の
エージェントがどかどかと何万人というふうな確保をしてしまう。私の方は、大手の
エージェントを使えばよかったのだけれ
ども、中型の
エージェントを使ったものだから、その方へ
割り当てがなかったというのが実情である。だから、見越しというか見込みというか、ちょうど独禁法で一流の大手商社の営業活動をもっと圧縮しろという思想があると同様に、こういう世界にも、やはり大手の業者が先取りをして、まだいまから販売するんですというふうな
座席をとってしまって、実際にわれわれみたいにきちんと
団体を編成しているところへ、だんだん日が迫ってきておるのに一向に
割り当てが来ないというような矛盾したことが行われている。しかも、国として最も力こぶを入れている
航空交通の一環としてそういう現象が起こっておる。こんなことじゃいけないと私は思うのです。
それは日本
航空へ申し込んだのか全日空へ申し込んだのか、私はまだそこまで確認はしておりませんけれ
ども、どっちにしろ、いま少し現実に即した
計画が立てられておらなければ、これはひょっとすると、
海洋博ころになってぐると、
航空座席にプレミアムがつくかもしれませんよ。そういうプレミアムをつけて
エージェントあたりが悪徳商行為をした場合にほっとけないじゃないかという問題が起こってまいりますので、これはひとつ厳重に
航空会社との意思疎通を図っておいてもらいたいと思います。
それから、そのようにして海と空とで
沖繩へ着いた人々を、今度は那覇から本部の会場まで運ばなければいけませんけれ
ども、
沖繩県には汽車とか電車がない、もっぱら
自動車輸送かあるいは海上
輸送しかないということでありますが、海の方は、私は船に弱いから船はいやだという人もありましょうから、最も重視しなければならぬのはバス
輸送だと思います。
このバス、これはおおむね観光用のバスになろうかと思いますが、いま
沖繩にどれぐらい用意がなされておるのか。路線バスというのがありましょうが、路線バスは、これは
海洋博期間中といえ
ども他に転用することは不可能外ありましょうから、路線バスは
対象から外して、私が
お尋ねしているのは、観光バスが何台ほどあるのか、それに対し何台ほどの増強をされておるのかということをお伺いしたい。
もう時間がないから、ついでに言うておきますけれ
ども、
沖繩はいまだにアメリカ方式の右側通行ですね。これが左側通行だったら、
沖繩の
海洋博期間中バスが足らなければ、
本土から観光バスを汽船で持っていけば、何台でも持っていってすぐにでも使えるということでありますけれ
ども、右側通行であるがゆえに、
本土のバスを持っていっても使い物になりません。というて、右側通行をやっている外国からバスを借りてくることもできますまいし、聞くところによると、何かグアムとかウェーク島にアメリカから持ってきてほうりっ放しにしてある中古のバスを
沖繩へ持って帰って、それを修繕して使おうかという
計画もあるやに聞きましたが、そんなバスをもし使わしたのでは、これは
海洋博を見に行った人の、それこそ人命に危険を感ずると私は思うのです。
というて、いまここで
沖繩のバス業者に新しいバスを購入させたとしても、その右側通行専用のバス、ハンドルは左ハンドルでしょうし、入り口は右側についておるし、これは
本土へ持って返っても使い物になりません。で、
海洋博六カ月使うて、後どうするのだ、いまでも観光バスがあるのに、その上、
海洋博用の観光バスを増車して、そうして会期が済んでしまったら雨ざらしにする、宝の持ちぐされになるというようなことも
考えられます。
だから、私は警察庁に
お尋ねしたいのだけれ
ども、なぜもっと早く
沖繩の右側通行を左側通行に変えておかなかったのかという
質問が起こってくるわけでございます。
そこで、そのバスの準備及び右側通行、左側通行に関する警察庁のお
考え、あるいはこれは総理府かもしれませんけれ
ども、その辺について御
説明をお願いします。