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北側委員 これは非常に問題があると思うのですね。特にこの地域はそういう
開発許可がおりないと初めから
指摘されておるわけですね。この
計画見直しは、次の
計画見直しまでには五年かかるのでしょう。それまでにできる
可能性があるのがどうか、後から答えてもらいます。
それとあわせて
埼玉県の
飯能市の
矢颪地区、これは実は私
自身も
調査に行ったのです。そうしますと、この
買収自身にあの当時非常に問題があったわけですよ。というのは、
昭和四十四年ごろから
用地買収にかかって、二年半後の
昭和四十六年の六月に
用地買収交渉から
日本住宅公団はさっと引いてしまったわけです。
交渉を打ち切ったわけです。その
交渉を打ち切ったときの
南部総裁の
答弁がここにありますが、とにかく打ち切られた。そうして今度は四十八年末ですか、一
たん交渉を打ち切っておいてまた三年後にこれを買われた。その間に
相当数の
業者が入っておる。この問題もこの前私
指摘したとおりです。この間に
価格の方もずいぶん上がっているのです。どれぐらい上がっているかといいますと、私の
調べたところでは、
公団が中止した前の
買収交渉の話で大体坪五千円から七千円、それは私の
調査したところで、
地元がそう言っているのです。
地元に私
調べに行ったのですから。そうしますと、四十九年の二月の
予算委員会の
答弁では、
大臣は、大体平米六千円、坪一万九千八百円。どうせ買うんだったら三年前に
交渉を打ち切らぬで買っておいたらこれは五千円か七千円が一万九千八百円、うんと違うのです。しかも今回またそれが
調整区域、いわゆる
線引きが
見直しされない。
開発できない。しかもここは県立の
奥武蔵自然公園がその中に含まれておる、あらゆる
条件があるのですよ。
そういうことで私たち四十九年の二月に質問したわけです。そのときの
答弁で
南部総裁こうおっしゃっていますよ。「もちろん、お話しのような
調整区域という問題もございます。県と
十分話をして進めていくということで、今回は
取得に踏み切ったわけでございます。」こういうぐあいにおっしゃっているのです。その
話し合いを続けてこられたのだろうと思うのですが、事実は相当厳しい
状況にあるということです。これが実情じゃないかと思うのですよ。
なお、この
飯能市の分だけじゃなくして、これも事実この前の
予算委員会でも質問し、また私
自身も
調べに行ったのですが、
千葉県の
野田市の場合、
谷古宇産業というのが坪三千円から五千円でその当時
地主から買っております。
登記簿を
調べますと、二、三カ月後にこれは
東急不動産に
坪平均一万三千四百五十四円で売られておる。二、三カ月後ですよ。また
横浜市の緑区の
長津田町の場合も、三
協物産、これが
地主から高いところで大体
坪平均三万円、安いところで二万円で買っておりますよ。それが二、三カ月後に
菱和不動産、ここに坪大体
平均四万四千二百三十円で売られておる、こういう実態で、こういう
場所なんですよ。だから、そういうところが
線引きができない、
開発不能で
住宅が建たないということになりますと、普通の会社の
やり方じゃとっくに倒産する
状況じゃないかと思うのですよ。余りにもずさんじゃないかと思うのですね。しかもそのことは、四十九年二月の
予算委員会で忠告しておるわけです。それが現にそういう事実になってあらわれてきておる。これじゃ余りにひどいのじゃないかと思うのですよ。しかもその当時いわゆる
大手不動産業者が買収した、買い占めたその
土地を一年間に
金利一〇%、
管理科四%払って
日本住宅公団はこれを購入しておる。
開発できないということになりますと、今度買った
土地にまた
金利がついて、これからべらぼうな
金利になってくるのじゃないかと思うのですよ。これについて一体どう
考えておられるのですか。