○新井
委員 いま一応の答弁をいただきましたけれども、残念ながら私、まだ向こうの方には行ったことがございませんので、この目で確かめたことはございません。したがいまして、後でまた
委員長にもお願いして、休会中でも一度視察等もさせていただきたいと思いますけれども、とにかく
大島つむぎで大変だという
ような
一つの陳情を受けましたときにも、確かに生産は伸びている、しかしながら、実際問題としては所得にそれが還元をされていない、あるいはまた、今後それは韓国つむぎの
状況がどうなるかわかりませんけれども、やはりそのやり方によっては安定して伸びていくという安心したものがないんだ、当然、何かあれば倒されてしまうという
ような中にあるわけです。
あるいはまた
サトウキビにしましても、やはり世界の
サトウキビとのいろいろな問題がございます。したがって、そういう
サトウキビにおきましても、国内に使う、あるいはまたよそに出すにいたしましても、当然競争ができる
ようにしなければならない。その件については、確かに
振興開発計画においてはそういう
ようないろいろな
事業でやっていくのだということの目安はありますけれども、これは当然国内にありましても、やはり
農業基盤整備事業であるとかいろいろそういう中で力を入れてきて、なおかつ、やはり食糧の問題といいますか、
サトウキビなら
サトウキビの問題でも、どうしても広範囲な土地を持つ諸外国には立ちおくれをするという
ようなことが、まず
基本的な条件にあるわけでございます。したがいまして、そういう点について、砂糖会社に六億の融資をしたと言いますけれども、これはあくまでも融資でありまして、よしんば低利の利子にいたしましても、これはやはり返還をしていかなければいけない。そこには当然
基本的にその
サトウキビ自体が所得につながっていかなければならないという前提があるわけです。そういうこともよく考えて、今後とも、とにかくいろいろな
状況を勘案してやっていただきたい、この
ように思うわけでございます。
それからもう
一つの問題は、
所得水準の
格差もありますけれども、社会資本の不足や物価高による実質的な
生活水準の
格差、これはさっきも浦井
委員の方から出ておりました、前にも出ておりましたけれども、とにかく、ちょっと行くにしてもやっぱり三百キロメートル以上の距離があるわけです。したがって、その
運賃、物を買うにしてもそれだけの
運賃、自分が出かけるにしてもその
運賃、そういう
ような、
交通によるところの
輸送コスト、こういうものも非常に上がっている、こういうことがあるわけです。さっきからもその問題についてはいろいろ出ましたけれども、
基本的に、郡島から
鹿児島まで
運賃を安くする、割引
運賃をつくるということも
一つの施策ではございますけれども、やはり本当に
格差をなくそうとするときの
基本的な考え方というものがなければ——これは初めから置かれているそういう
一つの物理的な
状況があるわけです。したがって、そういう面についてどの
ような
格差是正を図っていくのか、もう一度
基本的な問題を聞いておきたいと思います。