○原(茂)
委員 私は素人なりに、もうちょっと慎重に、ああいう天候のときには延ばすくらいな配慮、勇気があっていいんじゃないかなという
意味で、今後のために
参考にしていただけばいいと思います。もったいなかったように思う。
それから
最後に、二点に分けてお
伺いします。
その第一は、細かい問題ですが、現在、石油ストーブが、
地震などで倒れたときに自動的に消える装置をしなければいけないことになって売られています。石油ストーブを使うのは冬だけなんですね。関東大震災なんか、あれでも大きな火災が起きた。これは総菜店だ、料理屋だというところから起きたのですね、昼間火を使っているから。炊飯をするために、普通の家庭からも起きたわけでしょう。ということになれば、あれで事足れりとしてはいけないわけであります。石油ストーブは冬だけしか使わないということを
考えなければいけない。
地震は夏もある。したがって、火を使うところに
地震に対してどのように
対策を立てるかということが
考えられなければいけないと思いますが、いかがですか。これが
一つ。
それから
最後のもう
一つは、たとえば、先ほどから東海
地震ということが話題になっておりますが、東海
地震が起きたときには、
萩原先生のおっしゃるのを聞きましても、東京は相当大きな災害を受けることは間違いない。東京が災害を受けて大阪は何でもないか。大阪もやはりそれなりの相当の影響がある。特に東京が大災害をこうむったときに、東京の
機能が麻痺したときに、そこに住む地域住民をどうするかを
防災対策として
考えているんですが、私は、その
中央防災会議が
考えている、その地域住民をどうするかは最も大事だし、やらなければいけませんが、東海
地震が起きて大きな影響が東京に来た、東京の
機能が麻痺したというときには、
日本全体が沈没的な
状況になる、恐らく動かなくなるおそれがあるというようなことを特に、横手さん、
考えていかなければいけないと思うので、中央防災として一番
考えなければいけないのは、地域にある細かい大事なそういう
対策は立てる必要がありますが、東京が、関東大震災、大正十二年とは違ういまの段階で万が一
機能麻痺を起こしたときに、
日本列島が一体どうなるのか、
日本全体の経済が、人心が、あるいは何がどうなるんだということを的確につかんでその
機能麻痺に備えることを中枢的に
考えておかないと、あれよといったときにはもう遅いと思うのですね。
だから、私の申し上げたいのは、
中央防災会議という、行
政府の各省庁から出てきた人々が集まって
会議をやるという
会議ではなくて、万が一、震災による東京の
機能麻痺が起きたときにはどのような経済的、行政的な影響が起きるかを、私は私で応募しますが、
日本全体から公募して、もし東京麻痺せばどうなるだろう、どんな影響が
日本じゅうに起きるだろうということを国民全部から公募する。公募したものを科学的に検討をして、そうして楽観説、悲観説ともに論文の整理を行って、これはというものを公平な
審議会で選んだ後に、行
政府の代表あるいは
民間における心理学者あるいはこの種の問題と取り組んでいる学者も含め、一般の有識者を含めた
審議会を持って、その
審議会の中で、なるほどこういう影響が起きるというまとまったものを幾つかうまく論議をしながら、最終的に一応の
ケースとして
一つのものにまとめて、万が一東京が麻痺したときに
日本全体がこうなるだろうというものをつくって、それに対してこういう手当てをすべきだということが、逆に科学的に
一つ一つの柱ができてこないと、いまのままで、東海
地震が起きるだろう、房総半島に大きな
地震が起きるだろう、すべて東京に大影響のあることが間違いない地域を
予知はされているのに、なおかつ東京がもし麻痺したときにどうなるかが的確に推定されて、それに対する
対策はこうするんだということが中央防災としてはできていなければいけないと思う。したがって、現在の行
政府の
会議でその公募した論文を
審議するというようなことをしたのではだめなんだ。いわゆる
民間の有識者、心理学者も含め、
地震学者も含め、そうして論文の公正な
審議を行い、楽観説、悲観説ともに持ち上げながらこれを十分に討議して、こうなる危険があるというものを想定しつくった後に、それに対する
対策が片方で起きてこないと、
中央防災会議の、行
政府だけの
考えで、こうあるんだろう、こうしなければいけないだろう、行管の勧告がある、こうすべきだというだけでは、現在の進められている構想では
一つ欠けている。万が一東京が麻痺状態になったときの現段階における
日本の経済あるいは政治その他全般の問題がどうなるかは、十分に論議をしなければいけない。それを的確につかんで、それに対する
対策をつくるということもやっておかないと、本当にずたずたになって、
日本がどうしようもない状態で一カ月、二カ月を過ごすようなことがあったら大問題だと思う。
日本列島が死んでしまう。小松左京さんじゃありませんが、まさに
日本沈没の状態になるだろうということを恐れるので、
中央防災会議の御苦労は多とするし、まだ足らないところはどんどんやってもらわなければ困りますが、しかし、万が一東京が麻痺したらどうするか、一般の国民から公募するくらいの気持ちでその論文を集約しながら、有識者を含めた公正な
審議会をつくり、その
審議会で、東京が万が一こうなったときの手当てはこうすべきだというものをつくるという
機構が、新たにできなければいけないし、緊急にその構想をつくっていかないと大変なことになるんじゃないかということを
考えますが、横手さんでいいですか、
お答えをいただきたい。