○渡部(一)委員 それでは、私はパイプラインの話をさせていただきます。
沖繩におきまして、パイプラインが約八十キロ以上にわたって
沖繩本島のど真ん中を突き抜けております。このパイプラインは事実上爆弾が連続して寝ているみたいなものでありまして、しかも住宅区域を突き抜けており、学校を突き抜けており、そして住民
道路の下を走っておる
かっこうになっておるわけであります。逆に言うならば、このパイプラインが引かれた当時は、原っぱであったところでも、現在は住宅地域というふうになってしまったわけです。そうして危険なことについては言語に絶する
状況であることは、当
委員会においても何回か指摘されたとおりであります。
私
どもは公明党として、昨年九月十二、十三日の両日、これの総点検を行い、早急な撤去を、二万七千の署名をもって
防衛庁長官及び総理府総務
長官に対し、この問題を
お話を申し上げたこともございました。また、それについて前向きな
お話も承ったこともございました。
もちろん十分な御連絡もあることだろうと思うのでございますが、このパイプラインについて、
アメリカ側は
民間のパイプラインコンサルタントであるスチーブン・A・バーグマンという人を呼んで
調査をさせたところが、
沖繩においてこの人が、本日、腐食の大きなものが五カ所もある、腐食がパイプの管の厚さの五〇%も進んでいるところが五カ所もある。何らかの処置、改善をしなければならないところが実に五百三カ所ある。改善処置は二週間でやってくれと言ったけれ
ども、できるかどうかはわからない。そして学校敷地、住宅等については、日本国内法に基づいて改善したいとは思っているが、
那覇防衛施設局との打ち合わせで現状敷設のまま改善したいと述べたという情報であります。おそらく明日のあなたのお読みになる新聞にもそれが出てくるだろうと思います。
私は、ここで申し上げておきたいのですが、このパイプラインは、実際問題として住宅地域でいかに改善しても、住宅地域のど真ん中で安全というわけにはいかない。日本国内法にも抵触をする
状況であります。取り除くか全然別のところへ移設するしか
現実としてはない。日本国内法に照らしてみれば、これは明らかに違法のパイプラインであります。それだけをまず御認識いただいておいて、このパイプラインの撤去につき、私たちも
アメリカ側と直接交渉もしてみたし、あるいは
現地の防衛
施設局の諸君は
アメリカ側との打ち合わせをしておるわけでありますが、その中で明らかにパイプラインを、私はその中のほぼ半分近くを撤去でき得る感触を得た。そこで、大体どういう交渉になっておるか、それを実は伺いたいと思っておるわけであります。
それは、南側の部分については、
アメリカ側は別ルートで送ることとし、撤去できる可能性があると、すでに私に、非公式でありますが述べております。それである以上は、もうちょっと交渉をちゃんとやっていただかなければならない。ところが、ただいま出てきたような
お話は、現パイプラインを全く取り除かないという
考え方の
もとに、現状をごまかしたような修繕でやろうという雰囲気があります。私は、これはもってのほかだと思う。そこで、
米側との
話し合いはどの程度になっているか、どういうことが予測されておるか、まず担当の方から承りたいと思います。