○受田
委員 民社党を
代表して、ただいままで
審議されてまいりました
一般職、
特別職、
防衛庁、このそれぞれの
給与法に賛成をいたします。同時に、中路
委員の提案の修正案に反対の意思を表します。
私ここで、先ほどからの議論を承っておりまして明確にしておきたいことは、
一般職の
職員は
人事院によってその基礎的な
給与の体系をつくってもらっている。その
人事院というものの存在を認めているわが国家としては、
人事院の
勧告を最高に尊重して初めて正当な運営が国政の上に行なわれるわけでありますから、
人事院勧告を即座に
実施するためには、少なくとも
法律をもってこれを定めようとするならば直ちに
国会を開くべきだ、この慣行をまず行なえばよい。つまり、
勧告があると同時に臨時
国会を召集して、この
勧告を
法律案として認める、こういう慣例をつくれば、これは非常にスムーズにいくわけなんです。それをやらなかったところに
一つ原因がある。このように五カ月も引き延ばしてくるということになれば、いま
大出委員が
指摘されたような、いろいろな
目減り問題等も起こって、
公務員の生活の不安にも影響を及ぼすわけでございますから、いま
大出委員から
指摘されたような、別途
法律をもって、
人事院勧告が行なわれたら直ちに
給与を支払うことができるような
法律をつくるか、あるいは別途の
方法があればそれを配慮するか、最もよいのは、直ちに
国会を召集してこれを承認する、こういうようなものを含めて一年間ぐらいの間に
お答えを、次の
勧告の扱いの時点ではこれが解決するように要求します。
それからもう
一つ、ここで問題になるのは、お互い各党の話し合いで実を結んでいく当
委員会の
理事会及び
委員会の慣行もあるわけでございますから、その間の
委員会の運営、
理事会の運営を十分巧みにやっていただいて、疑義が発生しないようにしてほしい。
この二十一日の毎日
新聞の
記事によると、二十日の日にこの法案の扱いができなくて二十三日に持ち越されたのは、自民党と民社党が難色を示したためだという
記事が出ておる。われわれは全然御相談を受けておらぬのです。二十日の日、ぎりぎり本
会議までどうするのかと思っていたら、全然
委員会、
理事会が運営されなくて、全然御相談も受けていない。公明党も御相談を受けていない。こういうような
段階で、われわれは、これがどうして二十三日に持ち越されたのかわからないような状態であったわけで、この点はこの取材に当たられた記者さんも、こういう情勢を正確に把握することができなかったと思う。そういう情勢の把握を困難にさせた原因も、
理事会、
委員会の運営にあると思うのでございますが、この点、いまわが党がこれに反対して二十三日に持ち越されたなどという抗議が出ておる、非常に不幸な状態になっておるのです。こういうことも含めて今後、正常な報道ができるような
理事会、
委員会の運営をひとつ要望いたしておきます。
最後に、特に修正案につきましては、私たち根本的に
人事院勧告の全面的な是正ができて、
公務員の
給与が官民較差を基調として、公社
職員等との調整もはかりながら、次の
勧告はすばらしいものが出ることを要求しておきまして、討論を終わります。