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近江委員 それでは、その点は、
長官も今後そうするということをおっしゃっておりますし、私もこういう基本的なリストをつくったわけですから、今後は
科学技術庁からそのつどお聞きして、そのメンバーがどう移り変わっていくか、どういう
人材が登用されていくかということを見守っていきたいと思っております。そして真に
国民の
立場に立って
審議できる、また、それだけの力をお持ちになったそういう
委員会なり
部会の構成をやっていただきたい、そのように思います。
それから、この前にも私は本
委員会で出した問題でありますが、田中さんがおやめになったのでそれにつれ足立さんも
大臣を
辞任ということで、短期間はやむを得なかったわけですが、そのときに
質問したわけでありますが、それはどういう問題かといいますと、いわゆる核に対する問題であるわけです。
これはどういうことかといいますと、フォード大統領が訪日された際、
日本国民の特殊な感情を理解するということを述べておるわけでありますが、
わが国の
国民の間に、核アレルギーとか特殊感情があるという
考え方自体が非常に浸透しておるように思うのですね。これは
日本だけではなく、世界的にそういうような感じがあると思うのです。
しかし、私は足立さんにも申し上げたのだけれども、それは決して特殊感情でもないのだ、こういう
日本人自身が持っておる感情自体が非常に重要だし、これが
ほんとうの普遍的な
考え方である、ノーマルなんだということを私は言っておるわけです。ところが、時間の問題もあったのですが、どうも足立さんもその点が理解できておられないようで、軍事利用だけの面に限ってそういうようなお
考えをお持ちになったようにも思いますし、どうもその点があいまいであった。
佐々木
長官は、初代の
原子力局長もつとめられた大ベテラン中のベテランであるわけです。最高の
科学技術庁の
長官とされて、また
原子力委員長とされて、あなた自身もこういう特殊な感情であるとか、
日本人には核アレルギーがあるのだとか、平和利用、軍事利用の両方ある、これはあたりまえですが、
原子力を進めていく上におきまして、そういう感情を持っておると
考えておられるわけですか。
日本人が
原子力の平和利用の問題をはじめとして、
原子力一般に対して持っておりますそういう感情、これがまともな、
人間としてあたりまえの感情であるのか。まずこの認識をはっきりしないと、何か
事故があってわれわれがまた追及していく場合に、
日本人はどうも特殊な感情を持っておるとか、核アレルギーだ、そういう感情が底辺にある以上は、これは非常にまずいと私は思うのです。核、
原子力に対するシビアな感情こそがあたりまえである、こういう
考えが、
日本そして全世界に定着するのが正常なんだ、こう私は思うのです。その
考え方につきまして、
長官はどういうように思っておられますか。