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佐々木静子君
矢田部委員もそれをおっしゃりたかったんだと思いますが、結局、これはだれもが考えることですが、日本のいまの当該ピストルで、文世光の自供どおり二十メートルの距離の、しかも下側から拳銃を発射した場合に、これが陸夫人の頭部に当たった場合に
テレビで見れるような状態が起こるかどうか。これはまず常識的な被弾のしかたではないかというようなところから、われわれも、また拳銃事件などについての関心を持っている法医学者の方々も、非常にこれは問題点が多いと考えているわけで、警察の方もむろんその点はまず第一に考えておられると思うのでございますけれ
ども、やはりそこら辺の足固めからかからなければ、ただあやまるの、ただ何のといったところで、これは話にならぬじゃないですか。前から言っていますように、そういう
意味において、いまの沈載寅とかいう方もその場に居合わせたというので、
参考人として様子を聞いたかどうかということを伺ったわけなんです。
そういうことでいろいろわれわれが、たいした役には立たなくても、いままでも情報を警察にわれわれが調べてわかったところは提供している。ところが、ほんとうにこれを調べてくれているのかどうか。いま言いましたこのライトバンでも、いまのお話ではそのライトバンから出てきた工具
がきめ手だとおっしゃるけれ
ども、ライトバンを届け出て、警察は行っていないんですよ。一日置いてから初めてそのライトバンを見に行っているんですよ。そして工具が出てきた出てきたといっても、われわれはにわかにそのライトバンの中に最初からそういう工具が入っていたということは信用できないわけです。なぜそういうおかしな捜査をされるのか。私は日本の警察がそんな変な捜査ばかりはされないと思うのですけれ
ども、この事件に限って特になぜそういう変な捜査をされるのかということを
お尋ねしたいわけなんです。だれが聞いてもおかしな話だと思いますよ。
これは私も昨年、お隣の白木先生とともに金大中事件でだいぶ追及させていただいたわけですが、あのときにも、捜査のじゃまになってはいけない、あるいは私のほうで知っている情報でも、これが捜査の妨げになるといけないからというので、ずいぶんいろいろなことを
国会の論議の中には出さずに、しかしこれは必要だと思うことは警察へは申し上げているわけです。そういう事柄についてほんとうに捜査してくれたのかどうか、はなはだ疑問を持つわけです。
たとえば私がこの金大中事件に関しまして 役に立ったか立たないかはわからないけれ
ども昭和四十八年の十一月八日の日に
質問した、私が調べた範囲での「アンの家」、「アンの家」からかけた電話、この電話は私も「アンの家」こところまでいって調べてみて、電話の工事によってここの家の電話番号を確認した。そしてその電話が、これは電話帳を逆に繰るというのはたいへんな
作業なんです、人の名前がわかっていて番号を調べるのは簡単ですけれ
ども、番号からその番号がだれが加入者かということを調べるのはたいへんだけれ
ども、いろいろ調べた結果、神戸の韓国領事館がその電話の所有者である。そのことは警察に申し上げましたね。あなたじゃなくて佐々外事
課長だったと思います。この〇七八の四三一の二五四〇、これは駐神戸大韓民国領事館の所有電話ですね。これが八月八日の日に国際電話何番にかけられたか、このことについての捜査はされましたか。