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鶴園哲夫君 そこで、いまの
道路の問題ですけれども、
道路の問題について
市街地の降灰についてはこれは何らかの、いまお話のようにわかりました、私も承知いたしておりますが、何か予算補助みたいな形でやれないものかどうかということを建設省のほうでひとつぜひ検討してもらいたい。同時に、大蔵省も見えておるわけですから、ひとつあなたのほうでもぜひ検討してもらいたいと思います。それをひとつ頼んでおきます。これは困り切っておるのです。
それで時間がないものですから、次に養蚕の問題について伺いますが、養蚕が鹿児島はたいへん発展してきまして、非常に新興
地域として発展してきたわけですが、それがいま問題になっております
地域がたいへん
被害を受けてきている。これは問題は二つありまして、
一つは桑の木そのものは
被害を受けないわけです。灰が葉に積もる、ちょっと降るというとまつ黒になってしまう。そのまま雨が降らないとあくる日の朝の露でばったりくっついてしまう。ちょっとやそっと洗っても取れぬということになるわけですね。したがって、そういう灰をかぶった、月に百回も吹き上げる灰をかぶった桑の葉を——桑の葉そのものは
被害を受けてないのだけれども、それを蚕に食わせるということによって、蚕が非常に
被害を受けるわけです。それで五輪期の末になっていよいよ四、五日で繭をつくろうという段階に突然食わなくなる、急に食わなくなる。したがって、蚕が半分くらいに急に縮まってぽたぽた
落ちる。繭ができてもそれが著しく小さいものになる、例を見ない小さなものになっていくのですね。したがって、できます繭が、これは別口の扱いになってしまう。ですから単価は半分くらいです。収量も半分くらいということで、養蚕が非常にいま
被害を受けまして問題になっておるわけです。単価が半分くらい、品質がうんと
落ちるのですから。収量ももちろん半分くらいで、小さな繭になってしまうから収量が減る、単価が
落ちるということで、これは鹿児島県の共済組合でもことし夏の蚕に対しまして、
被害農家に二千五百万円の
災害補償金を出しておるわけです。さらに農協としましても、
対策本部をつくりまして農協で飼育する間、二齢まで農協が共同飼育しておりますから、そこまでの費用はひとつ免除する。それから蚕種もこれもひとつ全部免除するというようなことをやらなければならないように、非常に
被害を受けておるわけですよ。ところが、これが御承知のように事業項目の中に入っていない。これについて、この事業項目の中に入れるべきじゃないかと、桑は
被害を受けていないんですが、桑の木そのものは。ただ繭はいま申し上げたように非常な
被害を受けている。今度農業共済が出しました
被害状況を見ますというと、一市八町にわたっていますね、そうして養蚕農家の三五%が
災害の補償を受けているんですね。そういうことでいいますと、この養蚕も単品の中に入れるべきではないのかということが
一つ。もう
一つ、これを防ぐに降った灰を何とか処理しなければいかぬということで県のほうでは盛んに試験研究を行なった結果、これは洗っては
落ちないと、ちょっと降ったものは洗ったらいいですよ。軽く降っている
地域ではこれは振るとか、水で洗うとかいう形で処理できる。しかし、そうでない
地域にあっては、いまここに
指定になっているような
地域では洗っては
落ちない。そこで、四馬力の動力を持った洗い場をつくって、四馬力の動力噴霧機みたいなものでふっかけるという形の中で桑の葉についた灰を取るということがきわめて有効であるという結果が出ておるわけですね。そういう
施設をつくりたいと、つくってもらいたいという
要望が非常に強いわけです。これについての考え方、この二つですね。いま申し上げましたのは、桑の葉だけじゃないんですね。これは牧草も同じですよ。これはひどいことになったもんです、これ。たいへんですわ。牧草についても同じ、野菜についても似たような問題。だから一方のほうは、これは野菜にかかった人は洗うでしょう。洗って出すでしょうけれども、蚕はなかなか大規模ほど洗っているというわけにいかないですね。小さな規模のものはさっさと水で洗ったりして出すけれども、大きな規模のものはなかなかその労力ないからもう振るだけで食わしちまうということになりますと、いま言ったように蚕はたいへんな
被害を受けるということになっているわけですね。ただいま申し上げたように試験研究の結果その共同洗い場を使って四馬力の動力の噴霧機みたいなものでひっかけることによって洗うと、そうすれば
被害はないという研究もできておるわけです。したがって、そういう
施設をこの養蚕についてつくりたいという希望が非常に強いわけです。この点についてお考え等を聞きたいと思います。