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杉山善太郎君 法治国であるから法は尊重されなければなりませんけれ
ども、歴史の流れの中で、
昭和二十七年にいわゆるこの法律ができて、その法三条三項に基づいて、しかし原点は主権在民ですよ、それが企業者たる企業を推進しようとして、すでに
電調審という認可を得ておる、そういう
関連の中で、しかし今日的な原子の火がまぼろしの火であった時代は終わりを告げて、それが実証炉であるとか、あるいは実験炉であるということは別として、これは歴史が解決して、国民の生活というものについて電気は必要であるということの
評価は何人も変わりはありませんよ。ただ、この
地域社会において企業者ではないけれ
ども、そして
用地というものは取得されても、漁業権はとにかく金で買い取られても、今日的にはやはり漁民にして海はどうなっていくだろうとか、土地はどうなっていくだろうとかという、そういう人たちがやはり主権在民の立場から法に基づいて
意見書を出しておる。これをさらに主体的にとらえれば請願権であり陳情権であるということについて、これをどう受けとめて、
行政であり政府は扱うかという問題については、従来の慣行はともあれ非常に重大に考えていただくことが必要だというふうに考えております。いま伊藤さんですか、あなたのおっしゃったこともそれは客観的に見てあなたたちの立場はそうでありましょう。しかしこの取り扱いについて、いまの手順というものは、大体五つの省庁に出ておるから、それは大体
通産省で扱うべきものだというふうな、大体それも私
どもも常識的に見てわかります。当局の姿勢については、やはり長官もおられまするけれ
ども、やっぱり私のいま言わんとするような問題についても、まあこれでやめますけれ
ども、やはりこの国民の
異議申し立ての権利というものは、それは法に基づいて言うならば三条三項に基づいて
異議申し立てをしているわけだけれ
ども、これは請願や陳情に準ずるもので、そして
新潟県の県庁という窓口を通してきておるから、これはいいかげんに時をかけて県庁に返しておけばそれで何とかおさまるじゃないかというような、軽々に、過去のケースがそうであっても、そのケースがケースとしてレールが敷かれておるから、そこをとにかくコントロールしながらいけばいいという扱いであるというと、このつまり
柏崎の
原子力発電所は陸上における「むつ」というような
関係で非常に問題が起きるということは、非常に地震帯であるということになるわけであります。
ついでに申し上げておきまするけれ
ども、この
調査に当たった生越教授はこう言っておりますよ。「若狭湾、福島など他
地点と比べ形成年代が新しい。また水分を多く含み、
風化も激しくてボロボロ、ガタガタの
地盤といわざるを得ない。まさに豆腐の上に原発をつくるようなもので危険がいっぱいだ。地層も
敷地一帯は活褶曲構造で、現在も動いている。大断層が近くにあることも十分考えられるので、大規模な
調査をする必要がある」というふうに、まあ生越教授というものが宇井純君と一緒に東大解体学というような論理で非常にはやっておるそうでありまするけれ
ども、いまはやはり
地質学の権威として実際は坑道の中へ入っていっているわけであります。これは余談でありまするけれ
ども、とにかくわが党はいずれ政局の流動推移の中は別の問題として、
用地問題をどうこう言うわけじゃないんですよ。この
基盤が比喩的に言うととうふでありコンニャクであるような、福島やそれから玄界、それから美浜とは違うぞと、非常に軟弱地帯である、しかも地震帯であるといったようなふうに扱っているわけでありますから、そういう点も考慮して、つまりその
異議申し立てに対する扱いは慎重にやってもらわぬというと非常に問題が起きる。結果として急がば回ってよかったと、「むつ」にならなくてよかったというような
かっこうのことも私は心配であるわけであります。
ついでにこれは申し上げておきまするけれ
ども、これは今後勉強をする必要があると思うのでありまするけれ
ども、これてやめますから——
通産省に
地質調査所というものが、外郭かいずれにいたしてもあると思いまするけれ
ども、これは四十六年の一月十四日、読売でありますけれ
ども、こう書いてありますよ。日本列島の「”地震体質”の実体をさぐり、地震が起こるメカニズムを明らかにするには、この第三紀の地層にメスを入れる以外にない。」、第
三紀層とはやはり
西山層を言うわけでありますが、「
通産省地質調査所の鈴木尉元(やすもと)氏らは、過去四年にわたって、
新潟県を
中心に、日本各地の第
三紀層を調べてきたが、地殻に
垂直方向の断裂のあるところに、地震が起きやすいことを突きとめた。この研究は、第
三紀層に多い含油層を探るために大きな役割を果たすものだが、一方、地震予知の有力な手段となることも期待されている。」、これは地震の問題について研究をされるためにこういう新聞が出ておるわけでありますので、これは後越山脈の場合はこうだという
かっこうで、これは本紙でありまするけれ
ども非常に大きく扱っております。それほどに学者の目から見てもこれは非常に危険な地帯であるというふうな
評価があるわけでありますが、私は以上
地質構造について——そして
柏崎市長なり、それから
新潟県の知事はやはりここに一年半ばかり参議院に籍を置いて知事に復活しておりまするけれ
ども、これは何にもわかりゃしませんよ、この人は。いずれにしても、すでにルートはついて、窓口を通して
関係省庁に対して意見申し立て書と
理由が付してきている。この扱いは時間をかけて慎重審議していただきたい。
東電もなま
資料を出してほしいんですよ。われわれにもなかなか
資料を出しても、ようやく
試掘坑の中に入れてもらったわけでありまするから、いずれ、まだこれは草もはえ、ぼうぼうとしている状態でありまするから、慎重審議をしてやってもらいたいということを強く要望いたします。
私はやはり原発男と言われるほどに執拗にこの問題を追及し勉強していくということを申し添えて、これでやめますけれ
ども、長官もせっかく来られましたのですから、ひとつ見解なり、それから経企庁の伊藤さんひとつそういう点について、それからこれは聞いておきますけれ
ども、この
通産省地質調査所というものがあるのですか。そういうものについて
関連して、もうこれで私の
質問は自余に譲って、きょうはこれでだいぶ時間を食い込んでおりますからやめますけれ
ども、どうかそういうことでひとつ、まず長官から……。