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山岡説明員 先ほど申し上げましたとおり、
ツーバイフォーを導入する一番の動機となりましたのは、大体
日本における材木が少ない。将来どうしても六割以上は外材を
輸入しなければならない。その場合に、
アメリカとかソ連から入ります
丸太材はだんだん減少の方向にある。一方、無尽蔵にあると思います
カナダにおきましては、
カナダの国是といたしまして
丸太は一切売らないといっております。従来は
日本のほうからも、
日本の国内材に合うような、ベビースクエアと申しておりますけれ
ども、フィート角とか四・一角とかの角材を特別発注をしておりまして、それが向こうの業界をたいへん乱しております。しかも、大量生産の中からそういうことをいたしておるので非常に困る。しかも、
国際規格化をした
ツーバイフォーを使ってくれないかというのが強いわけでございます。
その反面で、
先ほど申しましたとおり、
工法が非常に簡便でございますし、堅牢でございますし、いろいろな
意味で普及もある程度簡単にいくのではないかということからこういうものの導入を考えたわけでございますが、
先生御
心配のとおり、大手の商社がそういうものを一手に買いまして一手に流すというようなことでは非常に困ります。したがいまして、そういうふうなものをどのようにうまく流すかについて、
先生からセンターという提案もございましたけれ
ども、われわれもそういうふうな材料センターというものを一部持っております。ただ、いままでの材料センターの守備範囲の中ではたしてできるかどうかを検討中ということでございまして、そういうものも活用いたしたいと思いますし、
先ほど申し上げましたように、全建総連の皆さん方も宅造連の皆さんのように協業化をしてしただくとか、そういうような方向でわれわれ十分御相談をして、間違いのないようにしていきたいと考えております。
それから資格の問題でございますけれ
ども、最近研修を
計画いたしておりますが、まず
指導層といいますか、特定
行政庁、
建築主事等の研修は本省のほうが
中心になってやっております。それ以外のところの研修につきましては、
建築センターという法人がございますが、これに委託をいたしまして、どんどん研修をしていただこう、現在のところは、
建築センターのほうへ将来の二次研修ができるための
指導者みたいな方に各県から集まっていただいたらどうか、こういう研修を行ないたいと思っております。そのときに修了証書を渡すとか、いろいろなことが流れたものですから、資格のようにとられた向きもございますけれ
ども、これはオープン化された
工法でございますので、どなたでもできるというたてまえでございます。ただ、認定書を出したいというようなことをいたしましたのは、最初の研修がいわばオリエンテーションコースといいますか、入門研修みたいなものでございます。さらにアドバンストコースの研修も行ないたい。そういう場合に、第一回の講習を受けたよという
意味の認定書を出したい、こういうことでございます。したがいまして、将来そういうふうな
ツーバイフォー工法のできる技能士というようなものについて認定するかしないかということとは現在は関係ございませんが、もし将来そういうものをほんとうに認定するという場合には、
先生御提案のことも十分考えまして、そういう必要が起こった場合には検討してみたいと思っております。現在のところは、そういう必要は考えておりません。