○瀬長
委員 私は、最近沖繩の伊江島で起こりました
二つの
事件、
一つは核模擬爆弾BDU8Bの投下演習の件と、もう
一つは伊江村出身の青年に対する米兵による狙撃
事件の
二つについて御
質問申し上げます。
大臣のお答えを正確にするために、
二つの点をとりわけ
お話し申し上げます。
一つは、御
承知のように沖繩は
アメリカに占領されて実に二十五年、
ほんとうに民族の悲劇を味わわされたところである。その沖繩の伊江島というところはまた典型的に二重、三重に基地の苦しみを味わわされたところである。そこにこの
二つの
事件が起こったということ。
もう
一つは、
あと十一カ月いたしますと、
政府が主導して強行しようとする海洋博覧会が行なわれる。その海洋博覧会が行なわれる本部町は目と鼻の先のところにある。四キロないし五キロのところにあります。海洋博には、すでに
木村大臣御
承知のとおり、五百万から六百万の人が動員される。これは東京の人口の約半分。三分の一以上が国際的に、各国の
政府代表、あるいは大企業代表、その他が集まる。その海洋博覧会の開催地の目と鼻の先のこの伊江島でかかる核爆弾の訓練演習が行なわれ、さらに追っかけて狙撃するというふうな
事件が起こっておる。
この問題は、根本的には人間の尊厳の問題になります。安全の問題になります。さらに
国民主権、国家主権、この主権の原則の問題と関連し、民族の自由の問題に深く
関係しております。その点を
大臣、前もって頭に入れてもらって、事実
関係を申し上げます。
いま、
アメリカの戦術核兵器として使っているいわゆる現役に四種類の戦術核兵器がある。これはすでに御
承知のとおりであります。この
一つである核爆弾B四三、これの訓練用模擬核爆弾の投下訓練演習が行なわれております。日にちは、七月の二日四個、さらに同じ月の二十三日九個。投下した飛行機はF4ファントム。このファントム戦闘爆撃機は現に嘉手納空軍基地の第一八戦術戦闘航空団に所属している。
私たち
日本共産党はとりわけこの点を重視して
調査団を派遣しましたが、私もその中に加わっております。衆議院としては正森成二衆議院議員が加わっております。念のためこの写真をとってきましたので、
委員長、
大臣に見てもらいたいと思います。
この写真ですが、これはこれについておるパラシュートデータであります。明らかにニュークリアウエポン、核兵器、このパラシュートのシリーズ番号は何番だということまでちゃんと書かれて、責任者のサインまで入っております。
そこで、これをわれわれが知りましたのは七月の二十六日でございます。二十七日の
日本共産党機関紙赤旗にはちゃんと一面トップにこれが書かれております。さらに二十八と二十九、
調査に行き、記者会見をやりまして、現地那覇の
新聞には三十日にすでに大きく載っております。そして三十一日、審議ができないような国会の運営がわかって、
質問主意書を出しました。したがいまして、一日のこちらの
新聞にも載っておりますので、この件に対しては、投下した日時が二十三日でありますから、相当の期間たちます。
最初にお聞きしたいのは、これに対して
調査したのかしなかったのか、これは
大臣でなくてもいいのです。これをはっきり簡単に答えてほしいのです。