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米田委員 大臣が御都合で途中退席されるということを前もって聞いておりますので、おられる時間一ぱい
大臣に二、三御質問をして、もし重要な部分が残れば、おいでいただいたときにもう一度時間をいただきたいと思います。
実は
大臣、私、新潟県の第一区なんであります。新潟県は田中
総理の出身の県でもございます。それからまた、今日のこの金脈問題で
総理がとうとう辞意を表明されておりますが、その大きなポイントになっておりますのは柏崎の原発用地、それから鳥屋野潟、それから信濃川の河川敷、この三つが大きなポイントになっておるわけでありまして、それが全部新潟に集中しているわけであります。
〔
委員長退席、瀬崎
委員長代理着席〕
私は、そういう観点でこの柏崎の用地問題をひとつ見てみなければならぬ、そういう
感じがするわけでありまして、
大臣にお聞きする
最初の問題はそこでございます。
ただ、柏崎の原発用地について、実際に田中ファミリーといわれる室町産業とか、あるいは後援会の
地元の会長である木村博保現県議がどういう反社会的な方法でこの土地を取得したか、これはすでに参議院の
委員会、衆議院の
委員会等では問題になって追及されておるわけでありますけれども、そういうことを繰り返して私はここでやるつもりはないのです。これは、私はもうおそらく
大臣だっておわかりになっていると思うのでございます。
そこで、
大臣に端的にお聞きしたいのでありますけれども、田中
総理は二十六日に「私の
決意」というものを発表しておる。要約すれば、「最近における政局の混迷が、少なからず私個人にかかわる問題に端を発していることについて、私は国政の最高
責任者として、政治的、道義的責任を痛感している。」それからいま一つは、「世間の誤解を招いたことは、公人として、不明、不徳のいたすところである」こういうような心境を漏らされまして、この際、
総理、総裁から引くということを声明されておるわけであります。
この田中
総理の心境をすなおに受けとめてみまして、このような心境に立ち至った柏崎原発用地に限ってみますときに、この用地問題というものは、もう一ぺんもとへ戻して見なければならない要素があるのじゃないか、こういうような気がするわけでありまして、私の心境というのは、
原子力行政の面からいって、このような黒い霧といわれる金権、金脈問題に巻き込まれておるあるいは端を発しておる、そういうところに
原子力発電というものをつくることについての可否の問題であります。これはひとつ政治家としての
大臣から
考えてもらうべき問題ではないか、こういうふうに私は思うのであります。
確かにこの土地は、いま東京電力が買収済みでありますし、そこに原子炉をつくるということで、すでに電調審の
答申も出ておる。事態は進んでおりますけれども、このように用地にからまる疑惑といいますか、しかも、そのことによって
総理自身が責任をとるという事態になっているその
原因の用地問題について、事態がどういうふうに進展しておろうと、これは
原子力行政の面からいってもとへ戻して見るということは必要なんじゃないか、こういうようなつもりで、
大臣の心境をまずひとつ聞いておきたいと思います。おわかりになりますか、私の質問。