○松本(忠)
委員 この料金の問題についてはこれはやり始めたらきりがない話でございますし、私
どもはこういった公共料金の値上げについては全面的に抑制すべきである、特に
国鉄の運賃などはほんとうにこれは三年間停止すべきであるという
ような
意見を申し上げているわけです。
国鉄の財政の問題についていま大臣からお話がありました。この問題は先般の
国鉄の監査報告を見て私
どもわかっておりますので、いずれこれは機会を改めてまたお話をやらなければいけないと思っております。しかし、やはり国民生活に及ぼす影響というものは非常に多いというところから、何としても公共料金の抑制というものを前向きの姿勢で取り組まなければならないと思います。きょうの閣議でいわゆる郵便料金の問題が出たというお話でございますけれ
ども、年度内はやらないといっても四月にやるというのではこれは同じことなんです。全くその辺のズレですね。年度内にやらないということは全然やらないのではなくて四月の一日からやるということでは、これは全くばかにした話なんで、こういうことについてやはり私
ども、国民生活を守る上から慎重に取り扱いをすべきじゃないか、こう思うわけでございます。
そこで問題は、自動車
局長に伺いたいことでございます。
さっきまでおりました中村さん、
航空局長がいた当時の問題、しかもまた前大臣徳永さんの時代の問題なんで蒸し返しになりますが、ちょっと聞いていただきたいわけです。
それはことしの第一回の値上げ、いまも大臣からお話がありました暫定料金の値上げをした、そのときに
実施までにはきわめて短期間だったわけです。そこで換算料金——メーターそれから換算表、それを見比べて支払うべき運賃をきめてお客さんが払う。ところがこれが夜間暗い車内で非常に物議をかもしたという事例がございます。そういったところでわれわれもこの換算表を使うということは好ましい
状態でない、メーターそのものはずばりで払う、こういった方法が一番好ましいということはもうそのときも申し上げたわけでございます。ところが今回は十一月の値上げ、これは事実上十月には値上げは決定しておりました。そういったために、一カ月間の余裕があったので完全に今度はついたわけです。しかし今度の料金はびっくりするほどはね上がるので乗っていてひやひやするわけです。しかしとにかくメーターに出たものをそのものずばりで払えるということになったわけです。そこで問題は今度は起きません。しかし高いということに
一般の市民の方々が非常に恐慌を来たしていることは事実でございます。
そこで、私がことしの二月の十三日に当
委員会でその問題を取り上げましたときにも、年内に値上げを予想するからメーターの交換をしないのだろう、こう
指摘したわけです。そのときに前大臣の徳永さんは答えられてこう言っておる。「下げるのか上げるのか」ということに対して、わからないということですね。「下げる場合もありましょうし、いろいろあると思います。したがいまして、そういう面も含めてさらに今後
検討しなければならぬということで、ただいま
調査さしている」ということの逃げ方なんです。それから自動車
局長も、その問題を突っ込んでいきましたところが、
「全国的な規模でメーターの改造をいたしますということになりますと、最終的に全部そろうまでには相当長期間の日数を要する。こういう点もございまして、いま全国的に一斉に新しいメーターに切りかえるということは、現実の問題としてなかなかむずかしい」こう言っておられたわけです。しかし今回は一カでもうぴしっとできた。しかも私十一月になって乗ってから、メーターをいつ取りかえたか運転手さんに一々聞いてみますと、一番早い人は二十八日に取りかえている。これは個人タクシーでございますけれ
ども、いろいろの状況もあったと思いますが、二十八日に取りかえれば二十九日、三十日、三十一日と四日目に初めて仕事ができる
状態ですね。三日間休んでも新しいメーターに取りかえることができた。ですから、ことしの二月十三日に言ったときに、自動車
局長はとても全国的な問題としてできない、こう言っておりましたけれ
ども、現実にことしの十一月の時点においてはもう一カ月で完全に新しいメーターにつけかえることができたわけですね。こういった点を
考えまして、——私は昔のことは前のことは言いません。しかし今後の問題として、要するにこの料金の上げる下げる、いずれの場合もあると思います。メーターを交換して、そして要するに正確な表示をもって代金支払いをするというふうな方向にこれはぜひともやるべきじゃないか、こう思うわけです。今回のことで一カ月の期間を経ずして全メーターの取りかえが完了したということからして、決して至難なわざじゃないと思うのです。そういう点から今後の問題として上げるか下げるか、いずれの場合もありましょうけれ
ども、そういった場合にメーターを直してからのちにその運賃の
実施をする、こういうふうなことについて前向きに私はひとつ
検討してもらいたいと思うわけです。この点についての自動車
局長の御
答弁をいただいておきたい。