○小林武君 これで、その問題についての私の
発言は終わりますが、私は、前の通達というのが全部悪いとは思っておらぬし、統合という問題も、やっぱり
教育的にも配慮すべき部面があった、しかしながら、やはり先ほどもちょっと、秋田の新聞の社説を読んでみても、
かなりのテンポで進んでいった、ちょっと早過ぎますね。それともう
一つは、やはり金がよけいもらえるというようなところから、地方自治体としては、統合のあれを利用したということもあるんです。だからそういうことが少し無理が重なってきた。
こういうことと、それからもう
一つ、統合に目を奪われて、地域と
学校との結びつきというものが全然忘れられたところに問題がある。私は話を聞いてこの間こられた方に言ったんですが大体一学級三十何人か四十人ぐらいで三個学級あるということになると、一年一学級でしょう。私が教員ならその
学校でやってみたいねと、言ったです。これは冗談でないです。私は複式もやりましたし、三個学年の複式やったことがある。これは中学でありません、小
学校ですけれども。これはなかなか容易じゃないです。しかし、まあ一個学年ずつの中学というのは、これもなかなかおもしろい。それが二個学級ぐらいの六学級の
学校でもなかなかおもしろい。十何学級でなければだめだという理由はないんです。私が話を聞くというと、飛駒ですか、新合ですか、どっちの中学だか忘れましたけれども、県内で野球の大会やれば、そのぐらいの
学校ですけれども、県の大会でなかなかいい成績をとるという話も聞いている。小さい
学校必ずしも悪いとは私は思われない。だからそういう
意味で、
教育を忘れたやっぱり統合というのはまずいということもありますから、やはりあとの通達というものは、前の通達を否定してどうこうという問題ではない。前の通達をさらによくするという
意味があるから、その
立場に立って、いろいろ
教育というものを直していく。
教育は
一つの
改革ですからね。そういう
意味で非常に評価していいんでないかと思っておるわけでございますから、管理
局長の言われた積極的なひとつ助言を行なって、そうして部落の人たちの間に問題が起きないようにひとつやってもらいたい。
その際、もう
一つ秋田のこれもなかなか読みにくいんだけども、真中というところですね。真中地区の統廃合ですけど、これも同じ
内容の問題ですから。これはひとつ時間の
関係上省略いたしますけれども、これはどうでもいいということじゃありません。また、この二つだけでもないんです。問題があったら、やっぱり
文部省はそれを積極的に取り上げて、先ほど言ったような助言をしていただきたい。この中学、小
学校の統廃合の問題につきましては、これで終わります。
次に、大学
局長にちょっとお尋ねいたしますが、旧制師範
学校から、学芸大学並びに
教育大学にかわった、これがタコの足みたような分校を持った形になった。そういう事例からいって、それに対していわゆる教員養成大学の運営上、タコの足のようなものを整理して、まとまった地域に置こうというようなことを
考え出したのは、これは大学側から出てきたのか、
文部省側がそうあってほしいということであったのか、ごく初期のころどうでしたか。全国にはあまりたくさんないかもしらぬけど、二つ三つあったところがあると思うんです。これはどうでしょう。