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藤原房雄君 いずれにしましても、金それから物、人的な不足、この三つの悪条件、この中で悪戦苦闘し、最近特に、先ほど質問もあったと思いますが、
繊維業界——
業種によってはたいへんな危機を招いているところも多いわけでございまして、そういう現状というものをひとつよく見定めて適切な処置をしていただきたい、しなければならないのは当然なことだろうと思います。先ほど
質疑もございましたが、時間もございませんので、次に移らしていただきます。
今度の
国会でも大きな問題になりました、やはり
大臣のお話にもありましたように、インスタントラーメンからミサイルまでというふうな
大手商社がどんどん
中小企業の
分野にまで進出してくる。これはもうヨーロッパ等における現状を見ましても、日本の現状というのはどうしてもこれは是正しなきゃならぬ大きな問題だろうと思います。今度のこの法案も中小業者に対して小規模業者に対して指導とか
資金面とか情報提供とか、こういうことであたたかい手を差し伸べようということでありますが、まあこういう当面する問題をそれぞれに処置するということもこれは必要なことであることは当然だと思いますが、やはり抜本的にもっと大きな見地の上から
中小企業のあり方という、
中小企業の位置づけというものを
考えていくこともまた大事なことだと思います。そのような
考えの上に立ちますと、どうしても大
企業と
中小企業との
分野を
調整するということはこれは非常に重要なことになると思います。本来、こんなことをせずして、それぞれ
企業がモラルを守り合っておればそれはよろしいわけでありますが、先ほど
大臣のお話がありましたように、戦後の姿、戦後の状態が今日続いておるというお話がございましたけれ
ども、そういうことについて何の歯どめもなく今日までずっと来、そしてまた社会の変動による波に乗って今日のこの大きな問題を惹起したということでありますから、どうしても今日こういう問題を明確にしなきゃならぬじゃないかと、このように思うわけであります。
今度の
国会で、五月の八日ですか、公明党といたしましてもこの問題を非常に重視いたしまして、
中小企業者の事業
分野に参入する大
企業者の事業活動の
調整に関する
法律案、これ、提出いたしまして、長官もこれは目を通されていらっしゃることだと思うんでありますけれ
ども、この中には少しきびしいぐらいにこれらの問題を
規制して提出をいたしました。時間もありませんので個々の問題は一々申し述べることもできないのでありますが、その法案の目的といいますか、おもな趣旨といたしましては、消費者の利益の保護に配慮しつつ、わが国の経済に大きな役割りを果たしています
中小企業者の事業活動を守り、国民経済の健全な発展に主眼を置いたという、まあこれを
基本といたしまして種々の問題をきちっと整理したわけであります。私
ども現在この
中小企業者を守る立場の上から、どうしてもこれだけははっきりさせたいというこういう気持ちでこれを提出したわけであります。まあ
国会も、時間もございませんし、わが党の提出したこの法案の審議なんというのは十分に行なわれる時間も余裕もないだろうと思いますけれ
ども、
大臣がお読みになって率直に
感じられた面、そうしてまた今後について資すべき点、その点ひとつ
見解をお伺いしたいと思うんです。