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上田哲君
一般会計論として二つあるんですよ。建物をつくるならそれでいいということは、技術論の範囲であることはけっこうでしょう。
一般会計で今回その十七兆三千七百億円の中に出ていないじゃないですか。そのことが前進でありますか。技術論で済みますか、済まぬじゃないですか。当然
一般会計の中に五十二年度であれ五十一年度であれ、これは当然に意欲的な政策として盛り込むべきじゃありませんか。そうでしょう。順序からいったら、それだけの政策的なウエートの置き方というものが一歩譲っているということは明らかじゃありませんか。元来ならば四十九年度に
予算措置を完了するはずだったんだから、そのように私たちは、あのときの
国会審議が意味を持っているならば、そういう形でもって御発言を受け取っているんだから、
塩見厚生大臣時代にですよ。そういう
立場で言うなら、こんな
予算措置は十分な責任を果たした
予算措置、約束を守った
予算措置とは言えませんね。これはお認めになるでしょう。それをたまたま財投のほうで、
債務負担行為のほうでやっていくなんということはびほう策だと、財政的に言っても。これはこっちのほうが金が使いやすいからだということだけでは
説明がつかないんだということは、そこには厳然として
一つあるんです。
それから私はもう
一つの問題として、いま
局長が言われたように、実際にこれを運用する場合に特別会計でやってはいけないのだという
議論はあのときの
中心課題でありました。そういう
立場でこの問題を取り上げなければいかぬのだということを、これはしっかり持ってもらわなければ困るのですよ。これはその辺のところを簡単に一言答えれば済むみたいなことを言ってもらっては困るんです。これは将来の方向としてももうきびしく、いま医務
局長から、この
意見は尊重するということが出てきたから、これは財政当局も理解をしておいてもらいたいということにとどめておきます。
その上に立って、ひとつはっきり二点だけお伺いをしておきたいが、第一点は、二十八億という話は、二十八億、五十二年度完成というのは、とんでもない金銀サンゴの大屋敷をつくるなんという話とは違うんですよ。これは全く最低のおくれたおくれた、たいへんおくれた恥ずかしい限りの、何が福祉元年だと言えるような
——そんな
ことば使う人はいまいないだろうが、おくれた
小児医療というもののようやく第一歩、半歩というところだ。それでも、ないよりはましだと、ほんとうにそういうことなんです。私はこれについて数年間やってきたから、こんなことが、りっぱなことだなんということは一言だって申し上げていない。評価なんていう
ことばはそんな意味じゃない。しかし、全然なかったのに比べれば、ようやくそのことがおくれおくれながら発足することになったということは、きょう計画が出され、
大臣がその発言をされたということは、私は数年間というものの成果が一応ここに実ったということだけは認めてよろしいと率直に思っている、そこまでなんだ。しかし、これは全体の
レベルからいえばずっと下なんだけれ
ども、とにかくスタートをする、だから二十八億、五十二年完成なんということをたいへんなことだと思ってもらっちゃ一大事なんだ。このことを最低限の出発点として、とにかく窓はあいたのだからこの上にもっと、五十二年度などと言わないで、
大臣も五十一年度完成ということを言われたくらいだから、そのことをスピードアップもして、これ、おくれているんだからもとへ戻すだけなんだ、おくれているんだからもとへ戻すだけなんだが、スピードアップをしていくという
行政努力もするんだということにあわせて、財政当局というのは、それだけの
予算措置を今年もできるならばやる、来年度もやるということに努力をしてもらいたいということが
一つ。それから二十八億というのは、この狂乱怒濤の物価高の前の
考え方ですから、二十八億を基礎にされたのではこれは試算ができないのです。だからこれは当然に、はね返り分というんですか、そのインフレ分というものを中に含めながら考慮をしていく。この二点をもうひとつ、きょうは非常に
大臣が前向きな努力をされたわけだから、この発言にあわせて御回答をいただいておきたい。