○河田賢治君 大洋デパートの問題については各
委員から御質問がありましたので、私はそこを省きます。まああのデパートの火事の
あと、京都でも、市が翌日全部百貨店その他を査察しているんですね。やはりそこでも、同じように、この年末でもありますし、ずっと階段なんかにたくさんな商品を並べて、
新聞なんかによりますともう欠陥だらけだと書いているわけです。それからスプリンクラーなんかのついてないところもありますし、それから排煙設備なんかがまだほとんど
——四つの百貨店ですけれ
ども、ないとか、目下計画中であるとかというようなことで、かなりやはり不備な点がずいぶんまだ残っております。しかし、これらも、やがて建築
基準法などで当然遡及して、一定の制限をしていけば、あるいはそういう内容を入れていけば、若干は直ると思いますが、ただ問題は、
一つ私がお聞きしたいのは、スーパーマーケット、これはことしでしたか、九州でも火事がありまして、そこでは死傷者はなかったようです。けれ
ども、これも大きな百貨店なんかの並んでいる通りですから、比較的に消防活動なんかもかなり余裕のある道幅があるわけですね。ところが、最近、私なんかのところの長岡京というのがある。ごく最近市になったばかりです。人口はいまもう五、六万になっていると思いますが、ここはもう昔のままの道路なんですね。自動車がもう二台すれ違ったらそれで一ぱいなんですね。だから大きな消防車なんか入っても、とてもほかの車なんかはほとんど通れぬというぐらいになるわけですね。そこに大きなスーパーがあり、最近のスーパーは、御
承知のとおり、自動車でいなかのほうはずっと買い出しに行く。で、自動車のいわゆる面積地が相当広いんです。ですから、百台以上も、あるいはもっとはいれるかもしれません。相当大きなものですね。大体もう、土曜とかその他のときにはみな一ぱい入っておりますが、またこのスーパーが、こういうものがやはり万一火災になった場合に、消防活動は、御
承知のとおり、その周囲はほとんど、古い、自動車二台ぐらいの道路ですから、これはシャッターして入れさせないと、通らせないと。それで消防活動を一ぱいやりますと、あき地ではないんで、やっぱり自動車がおるわけですからな。そうすると、万一火事があれば、やはり自動車自体も
——この前消防庁が検査されましたな、自動車自体でもどんどん燃えていくと、まあこういう
事態が起こるわけですね。ですから、私はこのスーパーを特に
——まあ
規模にもよりますけれ
ども、概して大きなスーパーというようなものは、やはり建築の内容はともかく
——内容も
一つありますけれ
ども、同時に、そういう位置を私は指定する必要があるんじゃないか。たとえば大きな国道筋とかあるいは主要な
地方道で、相当の道幅があって消防活動ができる。一方では避難する者が若干でもこう退去のできるような道幅がないと
——あればこれはやれますけれ
ども、道幅が狭いと、私はもうその車のおるところ自体が危険な状態になるということも予想しなくちゃならぬのじゃないかと思うのですね。だから、この問題は
自治省自身の問題じゃありませんけれ
ども、スーパーを許可する場合、これは通産省あたりがやると思うのですけれ
ども、しかし、消防の見地から、万一の場合人命がこんなに失なわれるという危険があれば、やはりそういうところの設置はやめさせると。だから、道路その他の、十分消防活動とそれから避難、そういうような車が通ったり人が通ったりするような道路なんかのあるところならば許すというような、そういう
自治省はひとつ強い消防の見地から、スーパーの営業を許可する場所ですね、これについて私は
発言する必要があるのじゃないかと、こういうふうに
一つは思うわけです。これが
一つ。
ついでに、もう時間の
関係で一緒にやりますが、御
承知のとおり、いま消防署は人口急増地帯なんぞになりますと、ずっと、各新しい建築をした家をみな点検もします。それで非常にそのほうへ人が取られるということ。それから交通災害ですね、交通事故。これで救急車でどんどん走り回って、消防のほうよりもそのほうの
事業量が多くなっておる。こういうことを始終私
どもは小さな消防署に行って聞くわけなんですが、これは消防自体は、ないほうがいいんですけれ
ども、しかしまあ一定の人数はやはり消防並びに救急等に必要だと思うのですね。そうしてなかなかいま若い人が、まああまり給与もよくありませんし、それから時間の
関係で、まあ三交代をやっておるところならそうでもないでしょうけれ
ども、二交代のようなところもだいぶあると思うのですね。そうすると、なかなか若い元気のいい人は消防へ入ってこない。なかなか募集してもすぐには来ぬというような実態もあるらしいんですね。ですからこの点も、やはり相当これからの消防行政の上で人員を確保すること、それからまた、必要な、そういう地域によっては人員を確保するというこの二つの問題が大事じゃないかというふうに考えるわけですね。この点について、特に建築だけの、百貨店等々の建築の内容を変えるというだけでなく、そういう位置の問題ですね、私は非常に重要に、いまちょっといなかのほうを回りまして感じたわけなんですが、この点について、ひとつ責任ある御
答弁を願いたいと思うんですね。