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政府委員(
菊池三男君) そのトラックの労働者の問題は、これは
法律改正じゃなくても、これは
公団の
業務としてやれるものについてはどんどん積極的にやっていくべきだと
考えております。たとえば、そのときにも、夜、時間待ちあるいは疲労のために、駐車場へ車をとめて仮眠したいと。ところが、もう駐車場は、これは場所によってでありますけれ
ども、特に東京の入り口に近いところは、そういう時間待ちがほとんどでありますけれ
ども、集中してくるために、駐車場にトラックを入れられない。したがって、やむを得ず、駐車場からはみ出しまして、
道路の路肩、
道路の一番端っこのところでありますけれ
ども、そこへとめておいて寝ざるを得ない。そうした場合に、またいつ居眠りのトラックが突っ込んでくるかもわからないので非常に危険であるというようなことで、そういうことはぜひ早急に手当てをしてほしいという話が当初ございました。そこで、
道路公団としては、さっそくこれは駐車場のスペースを大きくすべきであるということで、これはどこでもすぐできる問題ではございませんけれ
ども、さしあたってできるところにはふやそうということで、四十八年度にもうすでに三カ所ほど広げまして、駐車場のスペースを大きくしてございます。こういう問題は、こういう
法律とは無
関係にできる問題でございますので、これはまた四十九年度において引き続きさらにそういうところを積極的につくって、少なくとも駐車場からはみ出して仮眠するというふうなことのないような形にできるだけ持っていきたいと思っております。今度の
法律の問題といたしましては、
インターチェンジの周辺にこの
ターミナル関連施設をつくります場合には、当然仮眠所もできることになると思いますし、また、それに伴う食堂あるいはふろというようなものもつくことになりますので、そういうところを利用していただくのも
一つの
方法であるということも申し上げてございます。
ただ、これはこれからつくるところだから、いまのすぐの役には立たないということで、早急に役立つものをつくってくれということで、私
どもは、その駐車場のスペースを広げることについてはお約束して、どんどんやるつもりでおります。
また、そのほかに、現在、
公団といたしましては、パーキングのところに無料休憩所というようなものもつくってございます。そこで一体みしてお茶も飲めるというようなことで、これはサービとしてやっておるわけでありますけれ
ども、その組合の
方々は、さらに仮眠所というようなものをもう少し積極的につくれないかという
お話もございました。これはまたいろいろ私
どもも検討しておりますけれ
ども、仮眠所となりますと、昔、これは国道の筋にいわゆるドライブイン、「めし」と書いたドライブインがございまして、そこにはちょっと床から一段高くなった、一段十センチか十五センチ高くしてたたみが敷いてある。そこでドライバーの
方々が食事したあとちょっとそこへごろっと横になって寝ているのを私も何回か見たこともございます。また一緒に休んだこともありますけれ
ども、そういうようなものが必要なのか、あるいは聞くところによりますと、どうも最近もうそういうようなものではなくて、何かちゃんとした、たとえば一部屋に三人か四人ぐらいの——
ターミナルには三人か四人ぐらいのいわゆる蚕だな式のベッドがございます。そういうようなものがほしいのか、また、どうも三人か四人じゃ困るので、一人部屋じゃなきゃ困るのだというような、いろいろな御意見もございますが、その
程度がそういうものになってまいりますと、ただでつくるということもまたできなくなります。そうしますと、当然有料ということになりますが、有料となった場合に、ほんとうにそういう
施設を利用してもらえるのか、また有料になると、車の置き場さえあれば、トラックはこのごろ横になって寝る場所も運転台の横についておりますし、そんなことから、短い時間だったらそこでもう寝て、あまりお金払ってまで利用されないんじゃないかとか、いろいろ
考え方がございますので、いますぐ休憩
施設をつくるということは私
どもまだ
考えておりませんけれ
ども、しかし、何かそういうようなことがまとまっていけば、できるだけ
公団の
業務としてやれる
範囲はやり、それでできないものにつきましては何かまた有料のものをつくるというようなことも
考えていかなければならないかと思っております。
それから重量計につきましても、これは
公団の
インターチェンジの入口には原則としてもう必ずつくるようにしようということで、これもできるだけその方向でいま進んでおります。