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古賀雷四郎君
高速道路は、いままで
高速道路オンリーで仕事をやってこられたというのは十分反省されているようですから、非常にけっこうなことだと思いますが、私、この前の質問で川崎のインターチェンジの付近における問題を提起いたしておきました。ところで、私もこの前二、三日ちょっと病気で休みまして、いろいろと部屋を変えてみまして、そして
高速道路の音を聞いてみました。しかし、なるほど朝四時ごろひょっと目がさめてみますと、非常に音がやかましいですね。私のところは五百メートルぐらい離れている。それでなかなかそういう音が耳について寝られない。あそこは住居のところですが、非常にそういったところにいろいろな新しい
住宅が建っている。しかも
高速道路のできたあとに建っているという問題で、その土地利用
計画とこの
高速道路の
計画をどうするのかということをこの前質問した。そこで、それに対して今後どういう
方針でおやりになるのか。たとえば公園地帯にするのか、相当幅を公園地帯にしましてやっていくとか、あるいは緑地にするとか、あるいは
住宅を
建てるなら少なくとも三百メートル以上は離せとかいうことで、私は、今後の
高速道路の両側を十分ひとつ
考えていくという
考えを導入されなくてはいかぬのじゃないかという気がするのです。三百メートルにするとか、いろいろなことは騒音の問題と関連してきます。したがいまして、これらは技術的な検討をぜひお願いしたいと思うのです。私も資料をもらったのですが、これはちょっと私にはよくわかりませんので、自動車が
高速道路を相当スピードで連続的に走りますと、かなり大きな音が出るということだけはひとつ御記憶願いたい。実験式をいろいろ書いてありますが、これは実験室でおやりになったことだと思います。それから十メートルの何とかということですから、もっと遠いところを実際にはかってみると、もちろん地域的な制約もございますから、いろいろと問題のとらえ方がむずかしいと思いますけれ
ども、やはりそういった
国民の
生活、住居の環境をよくするためには、やはりそういった広い地域まである程度問題の資料を集めてもらって、それを土台にして納得いけるような
高速道路をつくるときの説明も必要でしょうし、そういうやり方をやらなくちゃいかぬだろうと私は思います。たとえば、このごろ
住宅地を通る
高速道路がかなりあっちこっちで問題になっていることも聞いております。そういった場合に、やはり住環境のところに
高速道路を通すのは原則として私はやらないほうがいいと思います。そういう
意味で、やるとしても騒音を最低限に押えるというようなことを
考えていかないと、たとえば金がかかるからトンネルはやめたとか、そういったことじゃなくて、やはりトンネルでもやっていくというようなお気持ちで新しい地域社会をりっぱにつくっていくという
考え方が必要じゃなかろうかと思います。そういう
意味でぜひひとつ、この騒音問題というのはお願いしたい。私もこの前初めて一日じゅうずっと聞いてみましたから、相当深刻なものだなあということを感じたわけです。
それからもう
一つは、都会に近いところは、たとえば川崎インターの例ですが、非常に自動車がインターチェンジに滞留する、滞留しますと自動車が速度がゆるんで、行ってはとまり行ってはとまりとやる。そうしますと、どうしても不完全燃焼が起きてくるという気がするのですよ。そこで、私が四年前に住みました時代と比べまして、あの辺の空気があまりよくなくなっているのじゃないかという気がするのです。そこで、そういった問題もやはりある程度、そういう過密のインターチェンジですか、そういったところにおけるいろいろな公害問題を両面からひとつぜひ検討しておいていただきたい。特にあそこに
住宅公団とか、あるいはいろいろなところで団地
住宅も
建ててあるわけですね。だからそういったところを今後どうしていくかという問題の参考資料にもなる。ぜひぜひお願いしたいと思うのです。そういった
意味で、
高速道路の周辺には住居を
建てないとか、ある程度の距離を置いて
建てるとか、あるいは病院は絶対
建てられない区域にするとか、そういった心を配ったいろいろな今後の
行政措置が必要ではなかろうか。河川法には、堤防のそば五十メーターはたとえば永久構造物は
建ててはいけないとか、倉庫は
建ててよろしいとか、いろいろな建築制限令がございます。これは実際守られているところもありますし、守られていないところもございますが、
国民の
ほんとうのそういった住環境をよくするためのいろいろな
考え方をもう少し
高速道路の中にも入れてほしいという感じでございます。これは今度どうされるか、十分ひとつ御検討くださいまして、またお教え願えればありがたいと存じます。
そこで、先ほど
道路局長からのお話で、高速自動車
国道の目的は過密過疎の解消だというお話がございました。なるほど、私も、過密を促進するのか、過密を解消できるのか、ちょっとわからない点がございます。ただ、先ほど
前川先生のお話によりますように、七千五百キロの中で五百ヵ所ですか、インターチェンジをつくると、十五キロに一回、十五キロを一またぎしますと、大体いなかの
市町村だと三ヵ町村ぐらい一またぎ、あるいは二ヵ町村ぐらい一またぎ、そうしますと、実際利用面におきまして非常にいろいろとトラブルが起きてくる。
高速道路の説明会等におきまして、インターチェンジをつくってくれという要請がかなりあるだろうと思うのです。そういう
意味で、過密過疎地域社会の
発展とか、いろいろなことを
考えてみますと、やはりインターチェンジというものは、そんなに数を少なくしなくてもいいんじゃないか。通過
交通主体のものならば、それはインターチェンジは少なくてもいいと思うのですが、
ほんとうに地域を育成していこうと、過疎地域を育成しようという
高速道路の目的ならばもっと親切なやり方があってもしかるべきだろうと。私もいろいろ聞いてみました。ところが非常にインターチェンジに金がかかると、金がかかるから採算上困るのだというお話です。しかし、金をかけてもそれが地域社会の
発展に役立つならば、それは目的達成したことになるのじゃなかろうか。そういう
意味で、
高速道路のインターチェンジのいわゆる間隔の問題につきまして、実情に沿った
考え方を入れていただけるかどうか、その点につきましてひとつ御所見をお伺いしたいと思います。