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古賀雷四郎君 大臣のただいまの
お話、どうかひとつそういう方向で
土地の利用調整あるいは
土地の規制の問題につきまして格段の御尽力をいただきたいと思っております。
そこで、
土地問題に関連しましてもう
一つ、
土地を買い占めた人は
土地を出したいという希望が相当あるようでございます。公有地拡大法というのもつくられましたし、公的
土地の拡大をやっぱり今後やっていかなきゃいかんじゃないかと思うわけでございます。私は、これは聞いた話だから具体的にわかりませんが、たとえばドイツ等におきましては、市街地
計画をやるのに相当の私有地を持っている。そこで移転の問題とかいろんなことが起きたら、すぐさま処置ができるといったようなことがございます。ですから、やはり公有地拡大というのは、将来の都市
計画のためにも、あるいは公共投資の充実のためにも、ぜひ必要であろうと思いますし、先ほど申し上げました食糧の問題、水の問題、エネルギーの問題、流通の問題、道路にしましても、どうしても
土地が要る。この
土地を何らかの方法で具体的な用地が進むような処理をしていくためには、公的所有地をできるだけ拡大しておくと、それはどこでもいいと思うんです。それに変換できる可能性のある
土地であればけっこうであるし、そういう意味で、公的
土地の取得をぜひ急いでいただきたい。ところが、残念ながら
地方公共団体が
土地を買おうと思っても起債が締められる。いろんな点で、まあ、総需要の抑制ですからやむを得ない点もあろうかと思いますけれ
ども、しかし、その中におきましても、やはり将来の日本の国づくりのために、それらの問題につきましては起債の措置ができるとか、あるいは金融の措置が具体的にできるとかいうことをやっておくのが今後の
建設行政における大きな課題であろうというふうに考えております。これは御答弁は要りませんので、公的
土地の取得の問題につきまして政府部内で十分詰めていただきまして、この問題をぜひ考えていただきたいと思っております。
もっと話したいことはたくさんございますが、時間の
関係もありますので、次に、最近非常に諸資材が上がりまして、中小
建設業界の方がたくさん心配されて、また倒産も出ております。私の県では一件だけ倒れておりますが、この内容を聞いてみますと、放漫経営であるというふうに聞いておりますが、まあ、放漫経営ならば、これはしかたがないというふうに思うんですが、しかし、大多数の中小
建設業界が四月−六月の手形決済期におきまして、何らかの問題が相当起きるということが一応予想されます。今日までスライド問題で
建設省はほんとうに、先ほど
田中先生からいろいろ
お話がありましたけれ
ども、私は、
建設省は非常に
努力していただいたというぐあいに業界も感謝していることだと思っております。しかし、その感謝が十分であるという感謝であるとは思わないのでありますけれ
ども、少なくとも、私は、
建設業法に基づく双務の立場に立つ業界と十分協議が必要であろうと思うわけでございます。そこで、とりあえずの緊急措置につきましては、緊急事態でございますから、やむを得ない措置としてということでしょうが、四月の期にはやはりある
程度抜本的な対策を立てていただきまして、ぜひ
建設業者が、特に中小
建設業者が安心して仕事ができるというような立場をぜひ確保していただきたいと思っております。その問題につきましては、いろいろございますが、たとえばとりあえずスライド問題の
計算は忙しいもんですから、概算払いとか精算払いを二回に分けてやるとか、あるいは金融の問題を具体的に考えていただくとか、いろんな問題がございます。これについても、
お話はある
程度承っておりますので、どうかそういう線でひとつ進めていただきたい。また、
年度末金融としまして五百億がきまったように新聞で見ましたが、
建設業界のためにも、中小
建設業界のためにも、ある
程度の措置ができますように、ぜひお願いしたいと思います。
それから、経済変動のこんなにひどいということがたびたび起こってはいけないということでありますが、ただいま
建設大臣から、物価の問題につきましては、この物価抑制につきまして全力をあげているという政府の姿勢でございますので、一日も早くこういう事態が解消されることを望んでいるわけでございます。われわれも、それに対して全面的な協力をしなけりゃいかぬと考えております。しかし、やはり
契約でございますので、これらの仕事をやるためには経済変動に伴う具体的な措置、抜本的対策がなされなければいかぬということでございます。ことし四十八
年度の
予算は三二%の増強でございましたが、ここで一番問題になるのは資材問題であろうと思うんです。
そこで、資材問題をいろいろつらつら考えてみますと、私は、実はセメントの件を取り上げてみたいと思っております。セメントの生産能力は約一〇%しかない。そして通産省は一〇%のセメントの増産を
計画しているということでございます。ところが、公共
事業は三二%増である、さらに民間投資は非常にふえたと。それにまた途中のストライキによる油の輸送もできなかった。いろいろな問題がございまして、セメント会社が非常に、たとえばフル操業のために機械がこわれるとか、あるいはセメントの増産ができなかったというような問題を聞いております。そこで、来
年度の問題としましては、ぜひひとつ資材を
計画的にひとつ考えていただきたい。この資材
計画も、やはり地域別、具体的に言うなら県別が一番けっこうですが、公共投資につきましてこれだけの資材が要る、それを地域別に、しかも、県別ぐらいまでひとつ丁寧にしていただきたい。そしてその資材の確保について、具体的には公的資材として
関係各省と十分協議されまして、この資材だけはひとつぜひ公共
事業向けとして確保するというようなことの取りきめに従ってやっていただきたい。資材を公共
事業で品物をやりとりするということも非常にあちこちで起きておりますし、そういう資材の確保という問題につきまして、もっと綿密な具体的なことを私はお願いしたいと思います。実は亀岡大臣も軍隊におられましたから、昔は物動
計画等がございました。物動
計画とは私は言いたくないんですが、むしろ資材の
計画ということでひとつこの問題に頭を突っ込んでいただきたい。資材が足らなくて困るというような
状態が起こらないようにぜひしていただきたいと思っております。
それと同時に、資材の
価格の安定の問題でございます。この
価格安定の問題は、たとえば公共
事業の総資材量というのはわかるわけですから、従来はセメント官給とかいろいろなことをやってきたわけです。だから、公共投資の中である
程度セメントを通産省と打ち合わせして買っておくとか、そして買っておいて配分をはかっていくというようなことは、できない相談じゃない。この辺の問題をひとつ具体的に突き詰めていただければ非常にありがたいと思います。ただいまは、業界からの反対で一応官給をやめた
実績もございますので、この問題について業界と話しますと、業界も困ったような顔しますけれ
ども、資材の問題についてはひとつそれだけの熱意を示していただきまして、資材で困るようなことは絶対ないようにしていただきたいと思っております。
まあ、スライドが非常にめんどうくさい
計算になっておりますので、この問題もひとつ御検討を願いたいと思いますし、特にスライドのときに、大手業界はともかくとしまして、中小
建設業界にはスライド問題をぐあいよくひとつ配慮していただくようにぜひお願いしたいと思っております。ただ、これらの問題をただいままで私も公共
事業執行に関する
調査特別
委員会で、自民党の中で研究してまいりました。特に問題点を二つほどあげてみたいと思います。
第一は、先ほど亀岡大臣も言われましたけれ
ども、
建設業界に対する行政の組織なり指導が必ずしも十分ではなかったのじゃないかという気がいたします。いまでも
建設業界から、もっと強力な指導行政のできる
建設省であってほしいというような御要望がございます。特に建築
関係というのは、
関係各省が相当ございます。土木工事も相当ございますが、建築
関係には相当多い。集まってみますと、もう厚生省から文部省から、どこの官庁でもやっておりますし、そういった建築
関係につきましては、設計も違うし、あるいは設計の内容におきまして、スライドを実際やるためにもスライドの基礎となる要件が具備されてないというような設計もございます。そういった点につきまして、たとえば建築
関係について赤本をつくるとか、土木工事にいわれている赤本をつくるとか、あるいは設計の統一をそれではかっていくとか、そういった横の連絡をぜひやっていただきたい。建築行政の統一ということは、なかなか役所組織の中ではむずかしいことだと思いますけれ
ども、私は、でき得るならば、そういった問題とあわせてひとつこの問題をぜひときほぐしていただきたいと念願しておるものでございます。御答弁は要りません。
それから、下水道の整備についてでございますが、下水道整備は、おかげさまで五カ年
計画の中で
補助率のかさ上げもできました。残念ながら
事業量は少し減りましたけれ
ども、しかし、私は、非常に適切な下水道整備五カ年
計画であったと思います。いま下水道は非常に金がかかります。したがいまして、市町村財政としては、
補助率を上げてやることが最も適切な措置であると理解いたしております。ただ、この整備の中で、私が考えておりますのは、
補助対象事業の取り上げ方が非常に少ないのじゃないか、もっと拡大してもいいんじゃないかという気がいたすわけでございます。この問題につきまして、ひとつ
関係局長から具体的な意見をお伺いしたいと思います。