○鈴木力君 時間が経過しましたからもうこれでやめますけれ
ども、私が申し上げたかったのは、確かにその後の当面の計画もやっていらっしゃる、それから季節季節に足りなくなった場合の応急処置はやっていらっしゃる。だが、おまえはしろうととおっしゃられるかもしらぬけれ
ども、基本計画がなしに季節季節のその施策は適切適切にやっていらっしゃるけれ
ども、やっぱり私は、非常に困難であったにしても、もっと基本的な長期の計画というものが、基本計画というのが必要ではないかという気持ちは、まだやっぱり持ってるんです。
それから、四十七年の勧告かにありますように、基礎
資料が足りないという御
指摘もある、監察のほうの。それにこたえる基本統計なりそういうものと基本計画というものとがどう結びつくのかという、それの中でたとえばキャベツがどうなったらそれに対応する、春野菜までにどうつなぐというような、そういう
短期の見通しに立った施策というものがこうつながっていって、将来野菜行政というものが確立をしていくのではないか。まあ、そんなような気持ちで申し上げたんですけれ
ども、それでもう私は野菜についてはそれだけ言えると思いますが、これはもう時間がありませんから、私の意見というような気持ちで申し上げて、あとで
長官と
総理府の副
長官から承りたい、それで終わりにしたいと思う。
行政監察、これはまあ行政監察という切り離したものはないと思うんで、私はやっぱり行政が合理的に前に進んでいく
一つの機関だとこう思っておりますが、要するにそういうたてまえに立ちますというと、
国民に
関係するといいますか、かかわりあいのある地域、そういう機構というものをもっともっと大事にすべきではないかという感じを実は持ちます。
と申しますのは、率直に申し上げますと地方の組織が少し弱いのではないか。これは
長官に申し上げておきたいんですけれ
ども、たとえば私が北海道に参りましたときにも、北海道のこれは札幌の監察局だと思います。札幌の地方庁ですね。たとえばここの行政監察旅費というのは三百十五万六千円しかない、四十七年度でありますけれ
ども。そして、職員の人たちに言わせると、いろいろもう少し調べたいんだけれ
ども旅費がなくてどうにもなりませんという答えがどうもそういう趣旨にはね返ってくる。それから、人手が足りません。事実、私が参りましてある
一つのことを
質問したら、その担当者は二つか三つかのかけ持ちでいまそちらに行っておりますというようなことなんですね。これは各局ともそういうのじゃないかという感じがいたします。もう少しこの下のほうの地方組織というものをもっともっと強化をすることによっていろいろな問題がさらに完備されるのじゃないか、これは。
それから、もう
一つの面は行政相談ということを行管では非常に重要な業務としてやっていらっしゃる。しかし、ここのやっぱり札幌で聞きましたところでは、二百二十六人の行政相談
委員の方がおられた。費用弁償は二百四十八万六千円ですね。この費用弁償で行政相談
委員をやらせておくということも、もうちょっとやっぱり私は見てやる必要がありはしまいか。そして、行政相談ということも
相当私はこれは成果をあげているというふうに見ておるんですけれ
ども、さらにもっともっと強化していったら
国民が行政に対するいろいろな認識からも大きな改革ができるのではないか、そんなような感じも持ちました。
まあこれが
一つの直接の
行政管理庁に関することでありますけれ
ども、副
長官にきょうおいでいただきましたのはいろいろなことをお伺いいたしたかったのですが、この行政監理
委員会からの
報告にも、行政監察、行政改革がうまくいかないの中に政府の姿勢に問題があるということが
指摘をされているんです。これは私はもう最後に私の
見解として申し上げたいんです。いままで御
質問申し上げた中にも、閣議に
報告をされたがということの中に、たとえば公益法人にしても、もう一歩突っ込みが足りない、事務的に何か処理をされてそのまま続いているというようなことがある。これはやっぱり閣議全体として、政府の問題としてもう少し大きな
——大きなといいますか、重要性を帯びた施策ということが政府全体として出てくるべきではなかろうか。農林省が能力が足りないという問題があるが、これが野菜行政に欠陥があるとすれば政府としてそれをどうするかということが、私は政府全体としてこれはもっと真剣に取り上げられるべきではなかろうかという感じがいたします。
それからもう
一つは、きわめてこれはなまいきなことみたいに聞こえるかもしれませんから、おしかりいただいたら取り消してもいいんですけれ
ども、いまのこの仕組みの中に、
行政管理庁と対応する他の省庁とがどうも並列になっていはしまいか。そうすると
行政管理庁からいろんな意見が出る。行政監察の勧告が出る。まあこれは聞きおけと、これはこちらの行政審議会にかけてと、こういう形になって、行政監察と各省の縦割りの行政のシステムとが、どうもかみ合ってみたりかみ合ってみなかったりということがどうもあり過ぎはしないかという感じがいたします。そうすると、私はこの
行政管理庁の任務というようなものも、政府全体としても検討してみる必要がありはしないか、そういうような感じがいたしますので、それらの点についてはひとつ
長官及び副
長官からも、もし私の申し上げたことが当たっておるとすれば今後の処理をひとつお願いを申し上げたいとこう思います。
それからついでに副
長官にせっかくおいでいただいたのでありますが、私は
決算委員になりましてまあ歴史が浅いといいますか、いつまでたっても勉強しないしろうとなんですけれ
ども、私の感じとして、政府全体がこの
決算委員会というものをどうも、ひがみとおっしゃられるかもしれないが、少し軽く見過ぎてはいはしまいか。どうせ
決算委員会は法案を出すところじゃないから、どうも政府側の都合によって
委員会がやられてみたり、午前中に終わってみたりということを繰り返すみたいな、これは与党の出席の少ないことと
関係があるかもしれません。あってもなくてもいいみたいな
決算委員会みたいな運営というものは、これは
理事さんたちが非常に苦労をなさっていらっしゃることは私よくわかるんです。そうしたらそれに対する政府全体としてもですね、
決算委員会に対する政府の、もう少しまともなつき合いということがあってもいいんじゃないか、これはきょうの
質問とは
関係がないんですけれ
ども、ついでに申し上げておきたいと思います。