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茜ケ久保重光君 そうあってほしいです。ただし現実はそうじゃないのだな、あなた御
承知のように。おくれたりする、これは事故もありましょうし、いろいろなことがある。それは
伊江常務理事の
説明が
利用者にはわからぬと思うのだな。やはり
急行列車にはいろいろなあれがありましょうが、主眼は
スピードアップでしょう。早く行きたい、だから
利用する。それは夏になれば冷房もある、
普通列車は冷房がないということもある、それも
一つの
サービスでしょう。それよりも何よりもやはり速いことが大事なんだ、
急行列車は。その速いのがやはりおくれた場合には、現にあなた方は二時間おくれると払い戻していらっしゃる。これは
急行列車が
急行列車の意味がなくなったということだと思う。
もしそのほかにいろいろな条件があって、少しぐらいおくれたって払い戻ししない。払い戻しをつくったということは速いはずの
急行列車が速くなかったから払い戻した。それなら一時間半の
急行列車が一時間もおくれれば当然払い戻しすると思っている。この点についてはちょっと
意見が、これは
常務理事の頭がなかなかそこまでいかぬものだから、ちょっと水かけ論になっちゃうかもしれない。ぼくはやはりこの理論には
総裁は固執してないので、またひとつ
機会を得てやりたい。
それから、これは
総裁、この点についてちょっとお伺いしたいのだが、やはり
国鉄というものが
国民に愛され親しまれるということが
運営をうまくしていく原因なんだ。ところがいまわずかに二つのことしか
指摘しないけれ
ども、たくさんあると思うのだ。きょうは先ほど言ったような
急行だけに限ってお尋ねしたのですが、この
一つとってもこれだけ問題がある。あなた方はもうマンネリというか、
最初から
国鉄にいるからお感じにならないかもしれない。
利用者——国民はそう感じている。たとえば
料金値上げについても、
国民にもっと
サービスが徹底していればああいう抵抗はないかもしれないが、やはりいろいろな
問題点がたくさんあり過ぎるから、
国民はやはり値上げに対して抵抗を感じる、そういうことなんだ。
したがって、こういうことを含めて、
総裁、もっとやはりあなた方は、これは経営者として
赤字が出ないように、少しでも文句が来ないということで一ぱいでしょうけれ
ども、それはそれとして、その以前にやはり
利用する
国民の立場に立って、
国民から親しまれ愛される
国鉄の
運営に向かって
努力すべきと思う。それにはやはりこういったことも、小さい問題かもしれぬけれ
ども、こういう小さい問題がたくさんあるところにいままで申し上げたことが起こっていると思う。
こういうことは初めてかもしれないけれ
ども、ひとつ
総裁のお気持ちを、これは決して私も先ほどみたいに四角ばったことじゃなくて、私
どもは
藤井総裁はそういうお気持ちを持っていらっしゃる方と伺っていた。しかし具体的に言うといまのような問題がある。ひとつお気持ちお聞かせ願いたい。