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加藤(六)
委員 長官、いろいろ御
説明いただきましたが、少なくとも
国民にとって一番大切な
電気料金問題に取っ組むときに、その
料金が一年もつか二年もつか三年もつかわからないということでは、これはまた逆にいろいろな問題にも波及してくると思うのです。そこらあたりははっきりしたものを打ち出したほうが、私はいいんではないか。もちろんこれから承ると、
皆さん方はもう何週間も徹夜で作業し、勉強し、検討していただいておるということを聞きまして、エネルギー庁当局の努力というものは高く評価したい、こう思うわけですけれ
ども、繰り返して申し上げておるように、全くこれは
独占事業であり、地域的には完全に
独占されたものである。しかも
国民の
生活必需中の
生活必需の
電気であるということから
考えた場合に、その処置のしかたが、これは四十九年度だけもたすんだ、来年はひょっとしたらまた
値上げするかもわからぬという
——値下げをするんだというならこれは非雇いいですけれ
ども、値上がりをするかもわからぬというような、余韻を残したような作業のしかたというものをいたしておきますと、これは心理的にも実際上からも、私は
国民に非常な不安の根を残したことになると思うのです。そういう点について、もちろん私はこれから
申請どおりの
料金を政府が認めるとは思っていない。どの
程度政府がこれに対して、
国民の立場に立って、特に一般
消費者いわゆる
電灯消費者の立場に立ってがんばってくれるか。一番大きい問題は、私は先ほど申し上げました
ナショナルミニマムの問題もありますけれ
ども、全体的な問題としても、これからは高価格高
エネルギー時代でございます、これに全部そろえなければなりませんということだけで
電気料金、
電力料金という問題を律していくには、あまりにも大きな問題である。もちろんそれは、
答申にもいろいろ出ておりましたように、しからば国の財政上の措置をどうする、あるいは税制上の措置をどうするかという問題等も、この際あわせて
考えていかなくちゃならぬし、あるいはまた
効率を上げる問題についても
ロスを防ぐ問題についても、いろんな問題がもう限界に達した、
数字を見ると英米以上にこうなっておる、こうなっておるという
資料が
たくさん並べてあって、
電力会社の生産性の
向上はもう限界にきておるというような、PRか
説明か知りませんけれ
どもずんぶんありますが、それだけでは済まされない問題がこの
電気料金問題にはあるわけですから、そこら辺は厳重にやってもらいたい。これは業者の立場でなくして
国民の立場ということで、会社の黒字を存続させなければならぬ、あるいは今後資本費の増大が激しくなるから、安定配当を続けさすためにはこういうことをやらなければいかぬとかという立場でなしに、
国民の立場に立ってそういう問題を
考える。そしてそれをやるためには、国家の財政措置とか税制問題とかというものは、こういう問題をやればこうできるんだというはっきりした立場というものを示さないといけないと私は思うわけで、実はそういう問題にからんでの税制上の問題、財政上の措置、あるいは
電気税そのものについてももう少し突っ込んだ
質問をし、
通産省と自治省との間における話し合いをどの
程度やっておるのかということも、私は行ないたかったわけです。どういうかっこうになるかわかりませんが、この
改定が実施されますと
料金は
値上げになり、
電気税は自然に自然増収のようなかっこうで上がってきて
庶民の負担はままます大きくなるという、よく言われておるベースアップと所得税の増税の分と同じような悪循環というか問題が起こってくる。したがって
電気税
一つを
消費者の立場から取り上げてみても、これを廃止するのか、
基準を上げるのか、税率を下げるのかといった問題についても、
電力会社の監督官庁である
通産省、エネルギー庁というものがはっきりした問題を打ち出さなくてはならない。また、私自身いろいろ調べておりますが、各
電力会社とその
電力会社の子会社の問題があります。東京
電力には何々
電気工事株式会社、
関西電力は何々
電気工事株式会社、中国
電力は何々工事株式会社というのを全部持っておる。そして、それが一般民間の
電気工事会社のこれに伴うものが入っていくのを防ぐようなかっこうでの、クローズド社会的な
電力会社とその
電力会社の子会社との一連の問題があります。これは、その会社の資産
内容等もわれわれは調べております。それから、いろいろな入札における一般の会社と
電力会社の子会社との
関係問題で、はね出され民間の一般の
電気工事会社の苦情という問題も、率直に申し上げまして、来ております。あるいはまた、
電力会社の株のいろいろな保有の問題あるいは各地における資産を持っておる問題等、今回の
電気料金値上げにからんで、いろいろ勉強もし、またやっておるわけでごござますが、私の与えられた
質問時間が参りましたので、もうこれ以上の
質問はできなくなったわけでございますが、どうぞ私が申し上げましたような立場でやっていただかないと、これはたいへんなことになる。また、われわれその
必要性は認めておるとはいうものの、あくまでも慎重に、ぎりぎりの最低線に押える立場でやっていただかなくては困るということを再度お願いしまして、私の
質問を終わらせていただきます。ありがとういござました。