○瀬野
委員 飲用向け乳価の問題については以上で終わりますが、いろいろ答弁ありましたけれども、特に西
日本地区では、この価格大幅値上げの問題が重大な問題になっております。
政府はしばしば、当事者間の問題である、当分推移を見守っていくということで、いま直ちに介入する意思はないとおっしゃるけれども、これは重大な問題でありますので、今後
農林大臣ともよく協議されて、生産者の価格を何としても五月末にはきめたいという方向でいま進めておりますので、
政府は、重大なるこの事態に対処して今後さらに検討し、早急なる介入によって円満な解決ができるように、そして、生産者が再生産に見合う畜産
振興ができるように対策を講じていただきたいということを強くお願いします。
最後に、
米価問題について一、二簡単にお聞きして
質問を終わります。
食糧庁長官に
お尋ねしますけれども、去る四月二十五日にも私はこの
米価問題要求については
質問をしたところでありますが、
先ほどからいろいろ論議をした中で、
食糧庁長官もいろいろ申されておりますけれども、いよいよ明十日には
全国農業
会議所主催によって十一時から千代田公会堂で
昭和四十九年度産
米価格決定要求並びに中核農業者擁護等
全国農業
委員代表者大会を開催し、さらに五月十五日には、全中農協米穀対策中央本部主催によって都道府県農協代表者一万一千人を集めて、十時三十分から
日本武道館で要求
米価実現
全国農協代表者大会が開かれるということは御
承知のとおりであると思うのです。
そこで、昨年七月十一日、当
委員会で総理の出席を求めて私も
質問をいたしましたし、七月十九日には宮脇全中会長ほか参考人を呼んで
質問をし、引き続き
委員会でいろいろと検討しました。その後、前後六回にわたって私はこの問題を取り上げ、もう現在の米審は形骸化すべきであるというような
意見まで出るくらいきびしい批判があったわけですが、この
米価要求に対して米審のあり方、この批判はさることながら、いずれにしても早急に米審を開いて
米価決定をすべきである。
ところが、
先ほど来
食糧庁長官の答弁を聞いておりますと、七月以降、諸条件のデータをそろえてからという答弁があって、私も昨年ここで論議した問題から見ましたときに、残念に思えてしようがありません。
まず第一番目に、
食糧庁長官として、あなたも熊本の出身で、農家の生まれであることをよくぼくは知っておるが、かねがねあなたにもいろいろと警告を発しておるけれども、農家の立場に立って考えた場合に、米審というのは七月、八月にやるのがあたりまえだと思っておられるのか。
先ほどの答弁を聞くと、いつも七月ごろ例年行なっているから、田植え前にきめることは困難だ、七月ごろが一番いい時期だというように言っておられるけれども、そうじゃない。これは労働賃金なんですから、田植え前にきめるということが当然のことです。それが作付時期を大幅に経過したところの七、八月に、
政府のいわゆる政局によって動いてきておる。それがいかにも当然視されたような形になって今日来ている。そういったことを私は強く指摘するのですが、
食糧庁長官がそういった認識であったならばたいへん困った問題である。そういった意味で、米審のあり方というものは七月、八月が一番いいのかどうなのか、その基本的な
考え方をまずお聞きしたい。