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安田委員 時間がありませんから、
最後に
理事長に対して御要請を申し上げて私の質問を終わりますが、いま御
説明を聞きますと
運転士であるとか
整備士であるとかいう技能者の方々の職場
転換については、いままでも御
努力になっておるような御
説明でありますけれども、今日までは、
開発機械公団としての、いわゆる
受注機関としての
性格の中で
運営されてまいったのですから、その職場
転換については、はかばかしく進んでおるとは思っておりません。しかし、この
段階に来ると、そういう問題に対して真剣な検討を加えて、いまおる
職員については、その技能、
技術あるいは才能を有効に発揮できるような職場を新しい
公団の中においてすみやかに与えて、そうして喜んで仕事のできるような体制を早急につくるために、厳に
理事長としても御
努力を願うべきであるということが一点。
それから、いま
お話しのあった百五十数名に及ぶ
定数外の
職員の問題は、労働基準法その他から言っても非常に不自然な姿で採用されておるのではないかという点は、かりに支所長の任命であろうが、
理事長の任命であろうが、
公団職員であることには変わりはないのでありまして、そういう点から言うと、
職員の方々の
生活の将来に対する不安感というものは、
委員長の
意見開陳をまつまでもなく、たいへん心配をいだいておられるものと私には想像されるわけでありまして、そういう点から言うと、これがにわかに一ぺんに一括して
解決できるかどうかは問題がありますけれども、そういう面に対しては、現
理事長として、自分の部下であった
職員でありますから、この
人たちが
公団の中で安んじて新しい仕事ができ、正規
職員として安心した気持ちで職務に精励のできるような体制を一日も早くとることに、ほんとうに親身になって、懸命の
努力を払っていただきたいと私は思います。
それから、第三点の問題でありますが、いま適切な者がいないので部内起用はできなかったという御
意見でありますが、これは養成が大事だと思います。そういう
理事の適格者になるべき者を
職員の中から養成することを常日ごろ
考えておるかおらぬかということが、かかってこういう結果を招いておるわけではないかと私は
考えるのでありまして、
理事長の今日までの御
努力に対してとやかく申し上げるわけではありませんけれども、そういうあたたかい親心をもって
職員の中から
役員を起用するということと、新しいこの
公団の中においての——あるいはいままでの
公団もそうでありますけれども、
公団の中においての上下
関係におけるあたたかい情といいますか、人間
関係の緊密な気持ちが交流できるような、そういう
役員と
職員の体制にしなければ、先ほど冒頭に申し上げましたような、この種の
公団等における
能率的な機能の発揮ということもなかなかむずかしいのではないかと私は思うのでありまして、私もいろいろな過程を経ておりますけれども、こういうことが上に立つ人の一番大事な点ではないかと私は思います。新
公団に移行する際にあたりましては、そういう観点に立って、
役員以外の
職員の採用についても、将来
役員に持ってきても差しつかえないような人を、
人材はたくさんおると思うのですから、発掘して、そういう
人たちを、
職員の中で働いていただきながら、やがては
役員にしてやるということを積極的にお
考えいただいて、これを新
公団にも十分に引き継ぐということを現
理事長に私は強く要請をいたしておきたいと思います。
この附則の二条によりますと、新しい
公団の
理事長または監事となるべき者は農林大臣の指名によってできるわけです。したがって、これは私の憶測でありますけれども、
小倉理事長が、新
公団発足と同時に、こういう第二条の規定によって新しい
公団の
理事長になるかもしらぬし、むしろ、おそらくなるのではないかと私は
考えておるが、そういうことになりますと、現
理事長の職務というものが新
理事長の職務になるわけですから、そういう点から言うと、新しい
公団に対する抱負経論というようなものをもう少しいまから用意していただくことが必要になってくるのじゃないかというふうにも私は
考えておるわけでありまして、これは少し言い過ぎかもしれませんが、そういう私個人の憶測を申し上げると、現
小倉理事長の
責任というものは、新しい
公団の
発足にあたってはたいへん重い
責任をお持ちになっておるように私は感じられてならないのであります。
そういう点ではまだまだ申し上げたいことはございますが、時間がありませんからやめますけれども、以上申し上げたような点に対して特別に御
配慮をいただいて、
役員と
職員と
一体となって、この新
公団が、明るい職場として、十分国民の期待にかなった活動のできるような
公団になるような、そういう
公団づくりをするように御
努力いただきたいということを心から要請をいたしまして、私の質問を終わります。